【衝撃】米トヨタ新型GRスープラの販売台数が前年期比-44%減→競合フェアレディZ(RZ34)は+44%増!マツダNDロードスターやフォルクスワーゲン新型ゴルフの販売台数は?

2024年第1四半期の日本製スポーツカーの販売台数に陰りが見えてきた?

毎月各自動車メーカーが公開している新車販売・登録台数ですが、今回はアメリカ法人のトヨタUSAやマツダUSA、そしてフォルクスワーゲンUSAが各モデルの販売台数を公開。

その中でも、トヨタと日産が長らくライバルとして競ってきたGRスープラ(Toyota New GR Supra)とフェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)の販売台数について、遂にフェアレディZ(RZ34)がGRスープラよりも販売台数を上回る結果に。

一体なぜこのようなことになったのか?この他にも、マツダNDロードスターや、フォルクスワーゲンのスポーツモデルについてもチェックしていきましょう。


GRスープラの前年同期比-44%減、一方でフェアレディZ(RZ34)は+44%増!

まずはトヨタUSAの2024年第1四半期の最新販売台数を見ていきましょう。

GRスープラが発売された当初は大きな注目を浴び、オークションサイトでも1億円を超える取引がありましたが、2024年最初の3か月の累計販売台数は僅か484台にとどまり、前年同時期の871台に比べると-44.4%も大幅に減少しています。

GRスープラの販売台数は、2021年の6,830台をピークに減少し続けていて、2022年には4,952台、そして2023年には半分近くとなる2,652台にまで落ち込みました。

フェアレディZ(RZ34)が「初めて」GRスープラよりも多く販売された

2024年においては、先程の販売台数から大きく飛躍することは難しいかと思いますが、何よりも驚きだったのは、競合モデルになるであろう日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)の販売台数が伸びているということ。

具体的には、2024年第1四半期の販売台数が671台でGRスープラよりも187台上回っており、更に前年同時期の466台よりも+44.0%増加しているのですが、何よりもGRスープラよりも販売台数で上回ったのが今回「初めて」だということ。

なぜフェアレディZ(RZ34)の方が多く売れたのか?

なぜフェアレディZ(RZ34)の方が、GRスープラよりも販売台数で上回ったのかについては、海外カーメディアMotor1.comの予想によれば価格帯にあるとして、全グレードにおいてV型6気筒ツインターボエンジンを搭載するRZ34は43,450ドル(日本円に換算して約659万円)からに対し、GRスープラは直4ターボを搭載するエントリーモデルでも47,535ドル(日本円に換算して約721万円)になるため、この価格差が命運を分けたのでは?と考えられます。

別の見方をすれば、V6ツインターボエンジンを搭載するRZ34がここまで価格帯を抑えられたのは、プラットフォームがZ34をベースにしていることや、V37スカイライン400Rのエンジンを流用することにより、開発費を抑えられたからだと推測。

一方でGRスープラは、BWMとの共同開発であり、Z4のエンジンやパーツを共有した新規設計によるためだと予想されています。

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