トヨタ新型ランドクルーザー300のココが不満!トヨタ開発陣はユーザーの使い勝手を考慮しないお粗末な車づくりに?本当にユーザーの声に耳を傾けている?

新型ランドクルーザー300は総じて満足度は高いが、細かい所での使い勝手の悪さが目立ってしまう

2023年8月に私に納車されて、もうすぐ9か月が経過しようとしているトヨタのフルモデルチェンジ版・新型ランドクルーザー300(Toytoa New Land Cruiser 300)ガソリンZX・3列7人乗り[4WD]。

今回は、本モデルが納車されてから不満に思っているポイントをメインに見ていきたいと思います。

デザインや快適性、そして希少性の高さという点では満足度の高い一台なのですが、実際に普段使いしてみての不便に感じるポイントもそこそこに多いので、今回はその一部を紹介してきたいと思います。


シフトダウン後のエンブレのレスポンスは遅い

まずは、ランドクルーザー300でのシフトダウン時によるエンブレのレスポンスが良くないということ。

これはランクル300に限らず、他に所有するレクサス新型LX600も同じエンジンで同じトランスミッションなので同じ結果なのですが、センターシフトのMモード、もしくはLX600でのパドル操作によるシフトダウン時に、「3速 → 2速」や「2速 → 1速」にシフトダウンしてから、エンジン回転数が上昇してエンブレが発生するまでに2秒以上のラグが発生することがほとんどなんですね。

そのため、下り坂や交差点での信号手前でのシフトダウンのタイミングを誤ると、タイミングによってはエンブレが効き始める前にフットブレーキを強めに踏んでしまい、慣性の力が働いて車内の荷物が前方に転がっていくような残念な出来事が多々起きてしまうため、気持ち早めにシフトダウンする必要があります。

参考までに、ランドクルーザー300の変速比は、以下の通り3.5Lガソリンターボ/3.3Lディーゼルターボ共に共通で、2速 → 1速にシフトダウンしたときの1速の変速比は4.923なので、強烈なエンブレが発生します。

1速:4.923
2速:3.257
3速:2.349
4速:1.944
5速:1.532
6速:1.193
7速:1.000
8速:0.801
9速:0.661
10速:0.613
後退:4.307

アダプティブハイビームシステム[AHS]の使い勝手が悪い

続いては、アダプティブハイビームシステム[AHS]について。

上の画像でも確認できる通り、AHSのON/OFF設定は、運転席の右側にある各種スイッチ類の電動パワーテールゲートの右隣に設けられています。

この機能は、先行車や対向車のライトを認識し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで夜道の視界を確保するというものですが、一方でこちらが意図せずに対向車や前方車両にハイビームすることもあるので、そういったときにAHSをOFFにしてシンプルなロービームに切り替えたいときがあります。

しかしながら、ランクル300の場合はドライバーからは操作しづらい右下部分にスイッチを設けているため、直感的且つブラインドでのプッシュ操作が難しいため(誤って左側のパワーテールゲートを押してしまう恐れもある)、こういった瞬時のON/OFF操作が必要なものこそ、ウィンカーレバーの先端に設けるべきでは?と思うんですね。

なぜかLX600はウィンカーレバーの先端に装備

ちなみに、レクサスLX600には、ウィンカーレバーの先端にプッシュスイッチが設けられているため、視界をズラすこともなく、ハンドルから手を離すこともなく人差し指もしくは中指を伸ばすだけでON/OFF操作が可能なので楽。

とはいえ、この辺りの使い勝手をランクル300とLX600で差別化する意味も必要性もないと思いますし(安全性と使い勝手という点で差別化した問題だと思うが…)、ドライバーだけでなく他のドライバーにも考慮する車づくりができていないのが、今のトヨタ/レクサスでありお粗末な部分だと思います。

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