日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)の気になる点。「HDMI端子は後付け不可能(DOPの設定無し)」「2022年→2024年にかけて最大値上げは約40万円」等
新型エクストレイルe-POWER(T33)の商品力は高いのだが、一方で気になることも
2022年12月に私に納車されて、1年5か月以上が経過した、日産のフルモデルチェンジ版・新型エクストレイルe-POWER(Nissan New X-Trail e-POWER, T33)Gグレード[2WD]。
2022年モデルを所有して以降、2023年モデルでは物流費高騰などによる大幅な値上げ、2024年モデルでは法規制対応によるメーカーオプションの一部標準化と、ユーティリティ関係の標準化などで商品力アップと値上げが実施されました。
少しずつ商品力がアップしていくと共に、中々買いづらくなっているエクストレイル(T33)ですが、今回は本モデルの気になるポイントをいくつかチェックしていきたいと思います。
HDMI端子は後付け不可能で、ディーラーオプションの設定も無し
まずは、2024年モデルの一部改良よりHDMI端子を一部グレードのNissan CONNECTナビに標準装備した新型エクストレイル(T33)ですが、2024年モデルよりも前のエクストレイル(T33)では、HDMI端子を外付けできないことが発覚。
私がいつもお世話になっている日産ディーラーにも確認しましたが、私が所有するGグレード×純正12.3インチNissan CONNECTナビ搭載モデルでは、HDMI端子は装着不可だそうで、今のところディーラーオプションとしても別途販売する予定はないとのこと。
ホンダやトヨタのように、ディーラーオプションにて+1万ほどで後付け可能なHDMI端子が販売されれば問題は解決できるのですが、なぜ日産は単体での販売を行わないのか疑問。
本当は採用予定だった?降車時オートロックと接近時アンロック機能
続いては、本来ならば2024年モデルにて標準装備されるはずだったであろう「降車時オートロック」と「接近時アンロック機能」について。
降車時オートロック機能は、エンジンを停止したあと、ドア開閉をしてからインテリジェントキーを携帯して車から離れると自動で車両が施錠されるというもの。
一方の接近時アンロック機能は、インテリジェントキーを携帯して車に近づくと、自動で車両が解錠されるという機能です。
これらの機能は、新型セレナe-POWER(C28)やアリア(New Ariya)、マイチェン後の新型ノートe-POWER(E13)にて設定されていて、運転席のインストルメントクラスター上にて任意でON/OFF設定可能なのですが、一方で問題が生じた関係で、既にサイレント変更で不採用になっています。
なぜ降車時オートロック機能と接近時アンロック機能は廃止に?
そこで、なぜ”シレッ”と廃止になったのかというと、降車時オートック機能が作動した際、ハザードランプが点灯(点滅ではなく常時点灯)するアンサーバック機能が保安基準に適合していないことが判明したから。
具体的には、ハザードランプが点灯して3秒以内に消灯しなければならないものを、「4秒」点灯させていたために、保安基準不適合として車検に通すことができないんですね。
あくまでも個人的と言いますか、素人目で見ての考えとして、「4秒間点灯しっ放しのハザードを3秒以内にプログラム変更すれば良いだけなのでは?」と思ったりもしますし、なぜあわせて接近時アンロック機能までも廃止しなければならないのかは不明。
もしかすると、日産にとって不都合なことが起きていた?ということも考えられそうですが、一部では降車時オートロック機能を開発したエンジニアが、保安基準を把握していなかったという情報もあるため、このあたりは日産からの納得のいく説明が必要なのでは?と思ったりもします。
こうした問題により、便利機能だった降車時オートロック機能と接近時アンロック機能は、現在販売されている日産のラインナップモデルでは幻の機能と化していますが、もしこういった問題が起きなければ、2024年モデルの新型エクストレイル(T33)でも採用されていた可能性が高かったそうです(日産ディーラー談より)。
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