フルモデルチェンジ版・ホンダ新型フリードとトヨタ現行シエンタを両方所有するオーナーが性能比較!走りや快適性、先進装備、燃費が優れているのは?
単なる装備差比較ではなく、実際に所有して走らせてみての両車の性能を比較
2024年6月に私に納車されて3週間が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型フリード e:HEVクロスター(Honda New FREED e:HEV CROSSTAR, GT6)・3列6人乗り[2WD]。
今回、このモデルに加えて、私が過去に1年半所有していた競合モデルのトヨタ現行シエンタ(Toyota New Sienta)ハイブリッドZ・2列5人乗り[2WD]との比較レポートをまとめていきたいと思います。
なお今回の比較では、装備内容の差をまとめたものではなく、実際に普段使いしてみてのリアルな感想と評価結果を5段階評価していきたいと思います。
項目内容としては以下の通りですが、あくまでも私の主観をメインにした内容なので、参考程度に見て頂けますと幸いです。
➀乗り心地・快適性
②遮音性・静粛性
③先進性(予防安全装備)
④燃費性能
乗り心地や快適性が優れているのは?
まずは、シエンタとフリードでの乗り心地や快適性について比較していきましょう。
何れも快適性においては高いレベルにあるものの、個人的な印象として乗り心地やシートの座り心地においては、長距離移動時に両車で明確な差が出ているのが印象的でした。
両車を比較しての評価内容は以下の通り。
[トヨタ・シエンタ]・・・★★★☆☆(星3つ)
・街乗りや片道100km以下の中距離程度だと、特に体の疲れも感じにくく、乗り心地もマイルド寄りで快適。但し段差を通過したときの突き上げが大きいのはネック
・往復470kmほどの高速道路を中心とした長距離移動になると、ファブリックシートのホールド感や私の姿勢が問題なのか、若干腰に痛みを感じる
・夏場のエアコンは快適で、25度設定でフルオートでも丁度良い涼しさ
[ホンダ・フリード]・・・★★★★☆(星4つ)
・シエンタ同様、街乗り・中距離移動程度では体の疲れもほとんど感じず、乗り心地もマイルド寄りで快適。段差を通過したときの突き上げは抑えられている
・往復470kmほどの高速道路を中心とした長距離移動でも、体の疲れはほとんど感じられず、腰の痛みなども特に無し
・夏場のエアコンは快適だが効きすぎる。25度設定でフルオートでも「寒すぎる」レベル
遮音性や静粛性が優れているのは?
続いて、シエンタとフリードでの静粛性と遮音性について比較していきましょう。
何れもコンパクトMPVという立ち位置ではあるものの、フリードは「ミニステップワゴン」と呼ばれるだけあって、ミドルサイズミニバンに負けない「静けさ」を持つところが一番の強みかもしれません。
両車を比較しての評価内容は以下の通り。
[トヨタ・シエンタ]・・・★★☆☆☆(星2つ)
・3気筒エンジン特有の唸りや振動が気になるレベルで、遮音性はそこまで高くない印象
・アクセルを強く踏み込むこともなく、EV走行モードの割合が高い上に、一般道にて周りの流れに合わせるような走りであれば十分静か
・高速道路ではEV走行比率も少なく、アクセルを踏み込む割合も高いため、どうしてもアクセルやフロアに伝わってくる振動はもちろん、エンジンの唸りが常に気になる
[ホンダ・フリード]・・・★★★★☆(星4つ)
・シエンタの3気筒エンジンとは異なり、4気筒エンジンならではの振動を抑えた加速は軽快でエンジン音の唸りも抑えられている
・高速道路でのアクセルを踏み込むシーンでは、エンジン音の唸りは多少聞こえてくるものの、シエンタよりも小さく気にならないレベル
・街中でのEV走行比率は高く(60km/hでもEVモードになる)、コンパクトミニバンとは思えない静けさ
以上の通り、やはり先程の乗り心地や快適性に加え、遮音性や静粛性といった「上質さ」という点では、フリードの方が一枚上手のように感じられます。