やっぱり夏場の燃費はヤバいな…三菱の新型デリカミニ雑感。「エアコンフルオートで街中燃費10km/L未満も」「天井サーキュレーターの使い勝手は?」等
納車されてから2回目の夏を迎える新型デリカミニ
2023年6月に私に納車されて13か月が経過した、三菱の新型デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)T Premium[2WD]。
今回は、本モデルで2回目の夏を迎えての雑感をまとめていきたいと思います。
デリカミニは、競合モデルのホンダ新型N-BOXやダイハツ・ムーヴキャンバス(Daihatsu New Move Canbus)/タント(New Tanto)とは異なり、マイルドハイブリッドを採用するモデルではあるものの、あくまでもマイルドハイブリッドシステムがメインで活躍するのは立上りの加速時。
急発進レベルになるとガソリンエンジンのみでの加速になるため、かなり限定的なシステムではあるものの、本モデルを所有して常々思うのは「マイルドハイブリッドだからといって燃費が良くなるわけではない」ということ。
これは常々口酸っぱく言っていることではありますが、「マイルドハイブリッド=低燃費」というわけではく、ノンハイブリッドのN-BOX Customターボよりも悪いことも多いので、ある意味で燃費の改善は三菱の今後の課題の一つかもしれません。
外気温は約40度!猛暑日はエアコンフルオートだと燃費が一気に悪くなる
2024年7月中旬以降になってから、外気温も35度を超える猛暑日が続くようになりましたが、そのときに気になるのが燃費性能の悪化。
特に軽自動車の場合は、エアコンプレッサーが普通乗用車に比べて小さいため、どうしても車内へと冷気が伝わりにくい → 冷房の風量MAX時間が長くなる → エンジン出力低下によりパワー不足 → アクセルを踏み込む割合が高くなる → 燃費が悪くなる、といった悪循環が繰り返されます。
おまけに、この季節は40度に迫るほどの猛暑でエアコンをフルオート稼働にしていると、25度~26度設定で10分~20分ほど走らせていても風量MAXのままを維持することが多いため(おそらく車内に冷気が上手く伝わっていないからだと推測)、信号待ちや渋滞のときも風量MAX → アイドリングストップにならない → 燃費がどんどん悪化していく…と、これまた悪循環の繰り返し。
こういったときに、他のモデルのようにECOモードといった走行モードの設定があると、燃費優先でエアコンを効率よく使用できるのではないかと思うのですが、残念ながらデリカミニにはそういった走行モードの設定は無し。
エアコンフルオートで街中走行だと10km/L未満も当たり前
もちろん、デリカミニに搭載される天井サーキュレーターを駆使することで、冷気を効率よく循環させているものの、それでも外気温の暑さが勝ってしまうこともあるため、こればかりは自然の猛威に逆らうことはできず…
結果として、猛暑日にエアコンフル稼働で街中メインで走らせていると、燃費はトヨタ・ランドクルーザー300やレクサスLX600のような「8km/L~10km/L」になることが多く、よっぽど流れの良い郊外型や高速道路などを利用しない限りは、12km/L~15km/Lになることは無いんですね。
これだけ燃費が悪いとなると、街中メインで走り続けていたら「平均燃費9km/L × 燃料タンク容量27L = 航続距離243km」はピュアEV軽よりも少なく非実用的。
とはいえ、走行中に冷気を我慢して風量1~2にして熱中症になるよりかはマシですし、ある意味でこの時期は我慢が続きそうです。
夏場の天井サーキュレーターは、後席に乗る人からすると最高の装備
続いては、デリカミニに搭載される天井サーキュレーターについて。
先程の通り、猛暑日が続くとエアコンフルオートでも後席まで冷気が上手く届かないことがあるため、そういったときに冷気を上手く循環させる天井サーキュレーターは神装備。
ちなみにこの機能、競合モデルのホンダN-BOX(JF5/JF6)やダイハツ・ムーヴキャンバス(Daihatsu New Move Canbus)には搭載されていないため、ある意味でデリカミニ最大の強み。
一時期、天井サーキュレーターが動作しない不具合もありましたが、納車後12か月法定点検で無事直り、メーカー保証期間内だったので修理費用は0円。
今では快適に使用できていますし、この機能があると後席に座る子供も安心するとは言いますか…他に所有するN-BOXの後席はあまり座りたがらないので、夏場はできる限り軽自動車だとデリカミニを運転するように心がけています。