「一番ブレーキが効かないのは?」ホンダ新型 シビックタイプR (FL5)、日産フェアレディZ (RZ34)、レクサスIS500 F SPORT Performanceを全て所有するオーナーが比較してみた
新世代国産スポーツカー3台を所有できるだけでも贅沢なことだが…
日本では絶滅危惧種扱いになっている、国産ノンハイブリッドスポーツカー。
今回は、私に納車されているホンダ新型 シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)と、日産の新型 フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34) version ST[9速AT]、そしてレクサス新型 IS500 F SPORT Performanceの3台を比較していきたいと思います。
ちなみに比較するポイントとしては、最も違いが分かりやすいブレーキング性能と車内の使い勝手について見ていきたいと思います。
加速性能については、それぞれ搭載されるエンジンやスペックが異なるため、直接的な比較にならいと判断し、今回は敢えて比較の項目には含めていません。
最もブレーキが効くのはシビックタイプR(FL5)!反対に最もブレーキが効かないのは?
まずはブレーキング性能について。
これはシンプルにブレーキを踏んだ時のレスポンスやブレーキの制動力が最も強いモデルと、最も弱いモデルは何なのか?という比較・評価になりますが、サーキット走行時のブレーキングではなく、あくまでも公道走行時に感じたインプレッション内容となります(実際に制動力を数値化したものではなくフィーリングのみなので注意してください)。
これら3車種の中で、最もブレーキング性能が高いのは言わずもがなでホンダ・シビックタイプR(FL5)。
やはりサーキット志向のモデルということもあり、ブレーキの踏み始めから力強い制動力が働くため、従来乗っているホンダ車とは大きく異なるところですし、FL5のブレーキタッチに慣れてしまうと、その後の別のホンダ車に乗り換えたときにブレーキレスポンスの違いで若干混乱してしまうところに「やっぱりFL5は別格なんだな」と再認識。
2番目にブレーキが効くのはレクサスIS500 F SPORT Performance
2番目に効くのが、レクサスIS500 F SPORT Performance。
元々レクサスのF SPORTのブレーキレスポンスは、FL5同様に踏み始めた瞬間から効き始めるのですが、その中でもF SPORT Performanceは更に強力なので、前方車両が急ブレーキしてきたときや、信号が変わり始めたときのブレーキングは安心できるところ。
不思議とIS500のブレーキングは、レクサスのF SPORT×HEVモデルの回生ブレーキを組み合わせたような力強さがあるので、この点はもしかすると従来のF SPORT×ガソリンモデルのブレーキングと上手く差別化しているポイントなのかもしれません。
最もブレーキが効かないのは日産フェアレディZ(RZ34)
そしてこれら3車種のなかで最もブレーキが効かないのが日産フェアレディZ(RZ34)。
あくまでも3車種のなかで比較しての評価になるため、RZ34単体で見たら十分なブレーキング性能だとは思うものの、FL5やIS500と同じ感覚・タイミングで交差点でブレーキングすると、明らかに停止線を超えてしまうのがRZ34。
しかもブレーキペダルを踏み始めた瞬間からブレーキが効き始めるわけではなく、気持ち1割~2割程度踏み込んだところで、ようやくブレーキが効き始めるのがちょっと困惑してしまうところ。
但しブレーキタッチがマイルドな分、微調整もし易いですし、減速するときは慣性が働きづらいレベルになるため、最も日常使いに適していて、最もデートカーに適したブレーキングではないかと思います。