インフィニティ(日産)がQ50/Q60に続き、今度はQX50/QX55の生産終了が検討され新型QX65登場との噂。更にエクストレイル(T33)をベースにしたハイブリッドモデルも?

インフィニティはラインナップモデルの刷新とスリム化を検討?

日産の北米専売ブランドとなるインフィニティは以前、2ドアスポーツクーペのQ60に続き、4ドアセダンとなるQ50の生産・販売を終了することを明らかにしましたが、今度は遂にクロスオーバータイプとなるQX50/QX55の生産終了を検討しているとの噂が浮上しています。

インフィニティのクロスオーバーモデルといえば、2025年モデルとなるQX60ではV型6気筒自然吸気エンジンを廃止し、直列4気筒ターボエンジンの一択に集約するなど、販売低迷に伴うグレードラインナップのスリム化も行われてきました。


QX50/QX55の2024年4月~6月の販売台数は極めて少ない

ちなみに、インフィニティがラインナップするコンパクトSUVのQX50/QX55の2024年4月~6月度の新車販売・登録台数を見ていくと、QX50は2,587台で前年同期比+8%、QX55は759台で前年同期比-41%となっています。

一見すると、QX50は好調のようにも見えますが、上記は3か月間での販売台数になるため、1か月に換算すると僅か862台しか売れておらず、QX55に至っては僅か253台のみ。

こうした販売台数の低迷について、海外カーメディアAutomotive Newsによれば、インフィニティや北米日産は「ガソリンモデルのみの販売に偏ってしまい、ハイブリッド/マイルドハイブリッド/シリーズハイブリッド(e-POWER)/プラグインハイブリッド(PHEV)の選択肢がないことが、販売台数の低迷につながっているのではないか」と推測している模様。

アメリカ市場での今後の販売低迷が危惧される要因については、既に日産の2024年4~6月期連結営業利益が99%減となっている時点で明らかになっていたこと。

今回の例から、インフィニティが考えていることは「競合ブランドのレクサスには無い新たなSUVモデルを導入すること」だそうですが、ハイブリッド含めたEVの導入について、特に触れられていないようで、本当にレクサスと同じ土俵に立てるのかは不明。

インフィニティはレクサスRXに対抗する「QX65」を検討中?

ちなみに、インフィニティが検討しているQX50/QX55に置き換わる最新モデルについては「QX65」と呼ばれるモデルになるとのこと。

インフィニティが2022年に商標出願していた名称になるわけですが、このモデルが「レクサスRXのライバルモデルとなる一方で、レクサスのラインナップモデルの痛い所をつくキラーモデル」になるのだそう。

ちなみにQX65は、QX60の更にスマートなクーペSUVとして登場する予定だそうで、直列4気筒ターボエンジンとプラットフォームを共有するものの、いくつかの明確な違いがあるとのこと。

クーペ風に洗練されるQX65は、よりスポーティなグリルとシャークフィン風のテールライト、そしてより洗練されたリアウィンドウを備えていると伝えられますが、そもそも生産終了が検討されるQX50/QX55に置き換わるモデルというよりかは、更なるプレミアムブランドの強化のために「インフィニティの敷居を上げる」ということになりそう。

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