レクサスは次世代EVで新デザイン言語を採用し「スピンドルグリルを導入したときの劇的な変化を遂げる」と自信。その前にやるべきことはたくさんあると思うが…

レクサスが次に市販化するであろうピュアEVはLF-ZCの量産モデル?

レクサスの象徴的なデザイン言語ともいえるスピンドルグリル。

その後の現行RXや新型LM500hでは、スピンドルグリルをモチーフにした新世代デザイン言語としてスピンドルボディが採用されましたが、今後レクサスが導入するであろうピュアEVモデルでは、また新たなデザイン言語が採用される可能性が高いとのこと。

レクサス曰く、次世代のデザイン言語は「2011年にスピンドルグリルを導入したときと同じぐらい劇的な変化を遂げるだろう」と語っています。


レクサス「顧客は表現力豊かなものを求めている」

レクサスのデザイン言語について、同社グローバルデザイン責任者であるサイモン・ハンフリーズ氏の説明によると、「わが社の顧客は表現力豊かなものを求めている」とのことで、将来的に市販化されるであろうLF-ZCやLF-ZLの量産モデルでは、その筆頭に立つ可能性があるとのこと。

これら2つの革新的なコンセプトモデルについて同氏は、前述の通り将来的に量産モデルとして展開する予定で、「レクサスをエキサイティングな新しい電動化の未来へと導くでしょう」と語り、更にこの2台は、レクサスの既存ラインナップモデルとなるLS/ES/ISといったセダンモデルや、LX/RX/NX/UX/TX(アメリカ専売)/GX/RZといったSUVとは形状が根本的に異なるそうで、大胆な変更を遂げるデザインが採用されるそうです。

ようやく馴染みだしたレクサスのスピンドルグリルが完全に廃止に?

今後発売されるであろうレクサスのラインナップモデルについては、日本を拠点とする新デザインセンターで設計・開発が進められているそうで、ハンフリーズ氏によれば、「同ブランドの新たな方向性は2011年のスピンドルグリルの導入と同じくらい劇的なものになる」と語っていますが、そうなるとレクサスの象徴であるスピンドルデザイン自体が廃止され、全く別物ともいえるデザイン言語が導入されるのでは?といった見方もあるようです。

レクサスの顧客は常に新たな変化求めている?

なお同氏は、レクサスのデザインについて「レクサスに個性を与えたかったのです」と語った上で、「マイナーチェンジでそれを採用した車でも、売り上げがほぼ倍増しました。つまり、そういうことに関して同じような考えを持つ人は世の中にたくさんいるのです。彼らはもっと表現力豊かな車を望んでいたのです」と付け加えていますが、この考えに関してはちょっと疑問に思うことも。

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