約37万kmも走られたフェラーリ見参!小松航空祭に「希少な仕様」の812コンペティツィオーネ/488スパイダー/458イタリア、ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJの実車を見てきた

今回のスーパーカーフェスは、希少過ぎる個体に多数巡り合えた

2024年9月22日に、石川県小松市のスカイパークこまつ翼にて開催された「第1回スーパーカー&エアーフェス in 小松」。

前回のブログでは、本イベントの概要に加えて出展車両のダイジェストをお届けしました。

この他にも、個人的に気になっていたランボルギーニ・カウンタック (Lamborghini Countach, 別名:クンタッチ) 25th Anniversaryや、世界限定80台のみ販売されたディアブロGT(Diablo GT)についても紹介。

そして今回は、かなり希少ともいえるフェラーリ812コンペティツィオーネ (Ferrari 812 Competizione)や、希少カラーのフェラーリ488スパイダー (488 Spider)、世界で最も過走行の458イタリア (458 Italia)、過激なボディカラーを持つランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ (Lamborghini Aventador SVJ)を見ていきたいと思います。


その走行距離は約37万km!「世界で最も過走行」なフェラーリ458イタリア

まずはフェラーリ458イタリア。

シンプルなフルノーマルの個体ですが、実はこちら、世界で最も過走行距離の記録を持つモデルで、その走行距離は約37万kmとのこと(地球8周分)。

維持費なども含めたら、今回参加された出展車両の中で最もランニングコストを投じた個体ではないかと思いますが、その見た目は約37万km走らせたとは思えないほどにキレイ。

オーナー様曰く、この458イタリアで毎月4,000m~5,000kmは走られるそうで、オイル交換の推奨も5,000km~7,000km程度ですから、おそらくほぼ毎月交換していることになります。

ボディカラーはスタンダードなロッソコルサだと思われ、ホイールもシンプルなシングル5スポークタイプのアルミホイールに、ブレーキキャリパーカバーもボディカラーと統一性を持たせるためにレッドにペイント。

タイヤの交換頻度もどれぐらいなのだろう…と思いながらも、交換費用も考えるととんでもない金額になりそうですし、普通にレクサスなどの高級車が購入できそうなレベル。

なお「フェラーリ=壊れやすい」というイメージはあるかと思いますが、こちらの個体は約35万kmあたりでエンジン損傷 → 交換したぐらい。

それ以外の交換部品としては以下の通り。

①高圧燃料ポンプ
②サージタンクバルブユニット
③マグネライドダンパー2回
④エンジンマウント
⑤送風ユニット
⑥エアコンコンプレッサーユニット
⑦ウィンドゥレギュレータユニット
⑧点火プラグ
⑨ブレーキパッド一回
⑩触媒
⑪車内ベタベタ発症。DIY修理
⑫ウィンドウステー
⑬インマニ可変機構交換
⑭8番気筒部品

超希少な「ビアンコ・サナエ」のフェラーリ488スパイダー

続いてはフェラーリ488スパイダー。

一見シンプルなホワイトカラーに見える488スパイダーですが、実はこの個体、世界でもかなり珍しい「ビアンコ・サナエ」と呼ばれるボディカラーにペイントされた個体なんですね。

ちなみにフェラーリがラインナップするホワイト系のビアンコですが、メタリック系やマット系(オパコ)、フレーク系、ソリッド系などを含めると10色以上ラインナップされており、ボディカラーのオプション代だけで300万円を超えることも。

そしてビアンコ・サナエというボディカラーは、日本人オーナーであるサナエさんが考案 → フェラーリが認定したオリジナルカラーでもありますが、このカラーを選択できるオーナーは限られたトップカスタマーのみともいわれています。

参考までに、フェラーリのホワイト系には「ビアンコ・フジ」「ビアンコ・イタリア」「ビアンコ・アブス」「ビアンコ・サナエ」「ビアンコ・モトミ」「ビアンコ・オンダ・マリーナ」「ビアンコ・キング」「ビアンコ・クールマイユイール」などがラインアップされています。

足もとはサテンメッキ風のデュアル5スポークアルミホイールに、これまた渋いシルバーペイントのブレーキキャリパーという組み合わせ。

もちろん、レッドやイエロー、グリーン、ブルーといったペイントキャリイパーを選択することも可能ですが、意外とシルバーを選択するユーザーは少なく、おそらくは様々な配色を楽しんだトップカスタマーが拘った配色ではないかと思われます。

2ページ目:日本にもほとんど納車されていない812コンペティツィオーネや、過激なパープルカラーのランボルギーニ・アヴェンタドールSVJも!