日産の新型ローグ(日本名:T33 エクストレイル)のオーナーが「車内がクサい」として日産を訴える!納車後の対応にも不満があるようだ
些細なことでも訴訟問題に発展するアメリカは恐るべし
前回のブログにて、アメリカのスバル新型クロストレック (Subaru New Crosstrek)を所有するオーナーが、「走行中にサイドミラーが振動して後方視界が見づらい」として販売店及びスバル・オブ・アメリカを訴えましたが、今回は別のメーカーの車種に問題があったとして訴訟問題へと発展しています。
その問題というのが、日産の新型ローグ(Nissan New Rogue、日本名:エクストレイル)の車内が”臭い”として日産のアメリカ法人を訴えたというもの。
一体何が原因で車内が臭くなったのでしょうか?
ローグの車内が「ガソリン臭い」として日産USAを訴えることに
これは海外カーメディアCARSCOOPSが報道しているものですが、アメリカのユーザーが所有する2021年~2023年モデルの現行ローグの車内が「ガソリン臭で充満し、不快な思いをする」として日産USAを提訴。
この問題は、クランクケース内にあるブローバイガスの量を調整するポジティブ・クランクケース・ベンチレーション[PCV]システムの欠陥が原因とされているそうです。
アメリカ・テネシー州中部地区連邦地方裁判所に提訴されたこの訴訟問題は、ローグオーナーであるマイケル・E 氏とケリー・W 氏、およびその他の所有者を代表して起こされたもの。
この訴訟は特に、排気量1.5Lターボチャージャー付き直列3気筒エンジンを搭載したローグを対象としているそうで、PCVシステムの欠陥により、多孔質のゴム部品を通して燃料が漏れると主張しているとのこと。
ディーラーに修理を依頼するも「修理できない」と拒否された模様
伝えられるところによると、悪臭は車内に侵入し、乗員の気分が悪くなる原因となり、乗員やドライバーだけでなく、車両の近くにいた人々にまで安全上のリスクをもたらすと主張しています。
原告のマイケル・E 氏は、2022年12月に日産の正規ディーラーであるジェフリー・オートモーティブ・グループから、2023年モデルのローグを新車にて購入。
その後すぐに、彼は強いガソリン臭に気づき、車両をディーラーに持ち込んだところ「ガソリン臭は既知の問題ではあるものの、修理はできない」と言われたそうです。
納車後1か月で車内がガソリン臭で満たされる例も
この問題は、2023年モデルのローグを購入したケリー・W 氏も経験しており、納車後 約1か月でガソリンの臭いに気づき始めたとのこと。
彼女が購入した日産ディーラーであるオブライエン日産では、この問題を認識していたことを認めたものの、当時日産には解決策がなかったと述べていて、結局のところ何の対応もしてもらなかったと述べています。