2024年北米で「最も売れていない」新車はヒョンデ・ネッソで「89台」のみ。レクサスLC/RC/LSも大苦戦…トヨタ新型ランドクルーザー300がまたも盗難被害
北米ではSUVやトラックが販売を伸ばす一方で、一部のカテゴリーは中々販売が伸びない模様
2024年10月に入り、各自動車メーカーが第3四半期の新車販売・登録台数を発表しましたが、アメリカにおいては、定番ともいえるフォードF-150やトヨタ・カムリ、シボレー・シルバラードといったモデルが販売台数を伸ばしています。
ただその一方で、販売台数が伸びずに苦戦しているモデルもあるわけですが、今回は2024年1月~9月までの累計販売台数において、アメリカで最も売れていない新車を見ていきたいと思います。
2024年1月~9月までで売れていない車はこうなっている
早速、海外カーメディアmotor1.comがまとめた、2024年1月~9月まででアメリカ市場にて売れていない車ランキングを見ていきましょう。
【2024年アメリカであまり売れなかった車(9月まで)】
1位:ヒョンデ・ネッソ・・・89台
2位:トヨタ・ミライ・・・346台
3位:フィアット500・・・439台
4位:ジェネシスG90・・・1,017台
5位:アウディA7・・・1,040台
6位:アウディA8・・・1,232台
7位:レクサスLC・・・1,294台
8位:レクサスRC・・・1,370台
9位:BMW XM・・・1,385台
10位:BMW Z4・・・1,471台
11位:ミニクーパー 4ドア・・・1,549台
12位:アウディQ8・スポーツバックE-Tron・・・1,594台
13位:レクサスLS・・・1,706台
14位:アルファロメオ・ジュリア・・・1,724台
15位:スバルBRZ・・・2,323台
ランキングは以上の通りとなります。
最も売れていないのはヒョンデ・ネッソで僅か「89台」
ランキングを見ての通り、最も売れていないのはヒョンデ・ネッソの僅か「89台」のみで、それに続くのがトヨタ・ミライの「346台」。
ちなみに何れも、水素燃料電池を搭載するモデルですが、ネッソに関してはアメリカ・カリフォルニアでしか販売されていないニッチな水素SUVということもあり、中々販売台数が伸びていないのも大きな理由だと思います。
ヒョンデといえば、2022年に日本市場向けとして再上陸したことで有名となり、その際の主力販売車種としてコナやネッソもラインナップしていましたが、残念ながら話題になったのは導入時のみで、それ以降は月間10台~30台程度と伸びていない状況。
販売が好調なレクサスといえども、ニッチなモデルは伸び悩んでいる
この他、フィアット500も苦戦していて僅か439台のみとなり、かろうじて1,000台を突破したジェネシスG90も伸び悩んでいるようです。
アウディA7/A8も、販売需要が低迷しているセダンというカテゴリーの関係上、それぞれ1,040台/1,232台と苦戦しています。
そして、2024年もレクサスの販売台数は右肩上がりになっているもの、その多くがGXやRX、NX、そしてES/ISといったSUVモデルやミッドサイズ以下のセダンがほとんどで、ニッチな市場の2ドアスポーツクーペのLCで1,294台、RCは1,370台、そしてフラッグシップセダンのLSは1,706台となっています。
なお、レクサスLC/RC/LSの3車種に関しては、販売需要低迷という理由から「近日中に生産終了するのではないか」との噂が浮上しているものの、具体的な根拠もなく、私がいつもお世話になっているレクサスディーラーにもそういった情報は展開されていないとのこと。