ホンダ新型WR-Vのスマホ仮置きスペースが優秀過ぎる件。当たり前の機能が備わっていないモデルに比べて、この車は「原点を忘れないアナログカー」なのかも
WR-Vは他のモデルには無い優秀な装備や、当たり前の機能が備わっている
2024年4月に私に納車されて6か月以上が経過した、ホンダ新型WR-V Z+グレード[2WD]。
前回のブログにて、本モデルの納車後6か月経過してのリアルな維持費を算出しましたが、今回は良い点や悪い点などをまとめていきたいと思います。
特に良い点に関しては、同じSUVとなるヴェゼル (Honda New VEZEL)やZR-Vには無い技術やセンスがありますし、当たり前の装備が当たり前のようにあることもWR-Vらしいところなのかもしれません(ZR-Vには当たり前の装備が無かったりする)。
具体的にどういった面で良い(悪い)と評価できるのか見ていきましょう。
WR-Vは収納上手?スマホの仮置きスペースが優秀
まずは、WR-Vの仮置きスペースについて。
厳密にはスマホの仮置きスペースなのですが、個人的に「これ上手いこと考えたな~」と思ったのが、上の赤矢印部分。
一見すると「この溝って何なの?」と思う方も多いかもしれませんが…
実際にはこんな感じでスマホを仮置きできるんですね。
上の画像は、スマホがしっかりと収納されていることを確認するため、センターアームレストを展開した状態にしていますが、もちろんこのままアームレストを閉じても干渉することは無いですし、運転席だけでなく助手席側のスマホも仮置きできるのはスマート。
仮置きした先には、よく考えられたUSBポートも
しかもスマホを仮置きした先には、運転席と助手席の位置の関係性を考慮して、運転席がApple CarPlay/Android Auto用の入力用端子、助手席側がスマホ充電用の端子となっているため、ケーブルがクロスしないように上手く考えられているんですね。
ただ、何れもUSBポートがType-Aに統一されているため、Type-Cケーブルのみを所有するオーナーからすると、変換ケーブルや変換器を購入しないといけないのがちょっと面倒なところ。
何れは、一部改良やマイナーチェンジなどのタイミングでType-Cに変更されることに期待したいところですが、これだけスマート且つナチュラルに配線まで考慮された内装は珍しいと思いますし、それこそヴェゼルやZR-Vにはない魅力要素の一つだと思います。
スマホとハンドブレーキを引く際の手が当たらない
もちろん、手引きしハンドブレーキにも干渉しないように上手く設計されているため、スマホの仮置きスペース周りという点では高く評価すべきところだと思いますし、私も普段使いする上で重宝しています。
WR-Vの後席は良い所もあれば、残念なところもある
一方で、WR-Vでちょっと残念に思ったのは、後席のシート座面を跳ね上げるためのチップアップ機能が備わっていないこと。
これは結構残念と言いますか、背高い荷物(生け花など)を運ぶことの多い私の家庭では、ヴェゼルやN-BOXに採用されていたチップアップ機能は重宝していましたし、「ホンダのラインナップの多くがチップアップ機能を備えているだろう」と思っていただけに、この点はちょっと残念なところ。
後席用のベンチレーションが備わっているのは便利
一方で、こちらは夏場にかなり重宝した後席用ベンチレーション(エアコンの吹き出し口)。
特に猛暑日となるような日だと、どんなにエアコンの風量が強いホンダでも、後席用のベンチレーションがないと車内への冷却循環が遅いんですね。
他に所有するN-BOXだと、後席用のベンチレーションや天井サーキュレーターが備わっていないため、後席に座る子供や乗員が暑がってしまうので、そういったときのベンチレーションは有難い所。
BセグメントSUV相当のWR-Vが後席用のベンチレーションを採用する背景には、おそらく主要ターゲットとなるインド市場の平均気温が高いことも関係していて、フロントの風量が強力なのはもちろんのこと、後席ベンチレーションの装備も一つの指標になっているのかもしれませんね。