こんな提案を受けた。日産の新型フェアレディZ (RZ34)が「納車直前でキャンセルされたので購入しないか?」既に実車が販売店に到着していて即納可能な訳アリ車両のようだ

まさかこんな予想外なキャンセル車両が出て来るとは…

2024年11月8日に発表され、約2年半分ぶりに受注再開となった日産の一部改良版・新型フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34)。

2025年モデルの上期分においては、全国での受注受付け台数は標準車が3,100台となり、ハイパフォーマンスモデルのNISMOが500台のメーカー抽選、そして残り500台がデモカー枠(試乗車・展示車)となるわけですが、一部の販売店では抽選や先着など販売方法がバラバラ。

こうしたなか、私がいつもお世話になっている販売店では「2024年モデル」のRZ34がキャンセルされたとのことで、私にも「購入検討してみますか?」との提案をいただきました。


納車直前でのキャンセルは販売店も困惑するだろうな…

今回、日産ディーラーでキャンセルが入ったのは、2024年モデルのベースグレード × 6速MTで、ボディカラーは2024年モデルより新しく追加された432オレンジ。

いわゆる「素のフェアレディZ」になるわけですが、元々レーシング仕様に改造するための車両だったそうで、まさかの納車直前でキャンセルが入ってしまったとのこと。

納車直前というのは、既に工場での生産・出荷が完了し、販売店にも車両が到着している状態で、残りは車両登録などが完了すれば「いつでも納車可能」な即納車両ということになるわけですが、まさかこの状況でキャンセルするとは…

注文者とは既に連絡がとれない状態になっているそうで(注文者の身に何が起きたのかは不明)、デポジットは支払われているものの、残りの残金は支払われていない状況なので、何とも中途半端な状態で浮遊しているRZ34。

仮に他の購入検討者に打診するとして、このベースグレードのRZ34をどのように販売するのだろうか?というのも気になる所。

参考までに、今回提案された432オレンジのフェアレディZ・ベースグレード×6速MTですが、車両本体価格とオプション関係、諸費用などを全て足し合わせての総額は約580万円とのことで、2024年12月1日時点での中古車相場を見ると、ほんの少しだけ安いという程度。

「一時期の中古車相場があまりにも高過ぎた」というのもあり、今現在はバックオーダーも順調に捌いている状況なので、ようやく中古車相場が安定してきたのだと考えられますが、それでも新車価格よりも高い金額で販売しているのは相変わらず。

おまけに2ドアスポーツクーペというニッチな市場ともなると、SUVやミニバン、コンパクトカーに比べると検討される方も非常に少ないですし、価格帯もかなり高額になりますからね…

仮に、今回提案されたベースグレード×6速MTのRZ34が売れなかった場合は、販売店が在庫として抱えざるを得ないわけですが、ユーザー側の一方的な都合で納車直前でキャンセルするというのは可哀そうに思うところ。

だからといって、私も前向きに購入を検討することはできないため、スポーツカーが好みな知人などに提案することしかできないのが現状です。

2ページ目:2025年モデルの新型フェアレディZ (RZ34)の下期分の受注再開時期が判明