えっ、これ偽物なの?トヨタ・セリカをベースにしたフェラーリF12ベルリネッタが販売中!模倣品・レプリカに厳しいフェラーリからお叱りを受けそう
フェラーリからインスピレーションを受けたレプリカモデルは多数存在する
過去これまで、様々なモデルをベースにしたスーパーカーのレプリカが登場しましたが、今回も中々に完成度の高いフェラーリF12ベルリネッタ (Ferrari F12 Berlinetta)のレプリカモデルが登場。
F12ベルリネッタは、フェラーリが2012年~2017年に販売したV型12気筒自然吸気エンジンを搭載するフラッグシップモデルで、その後に登場した後継機種が812スーパーファスト (812 Superfast)、そして2025年現在ラインナップされているV12モデルが12チリンドリ (New 12 Cilindri)になります。
早速、どのモデルをベースにしたF12ベルリネッタのレプリカモデルなのかチェックしていきましょう。
タイにて販売されているF12ベルリネッタのレプリカモデル
こちらが今回、タイのとあるカーショップが販売しているF12ベルリネッタのレプリカモデル。
フェラーリの象徴ともいえるロッソコルサ風のボディカラーに、F12ベルリネッタの特徴的な奥行きのヘッドライト意匠、そしてフロントバンパーはどことなくランボルギーニ・ウラカンEvo RWD (Lamborghini Huracan Evo RWD)っぽい形状に仕上げられ、パッと見はF12ベルリネッタっぽい見た目。
ベースは6代目のトヨタ・セリカ
しかしこのモデル、ベースは第6世代のトヨタ・セリカ (Toyota Celica)から作られたレプリカモデルだそうで、フロントのエンジンルームには排気量6.3L V型12気筒自然吸気エンジンではなく、排気量2.2L 直列4気筒エンジン(最高出力137ps)が搭載されています。
別の角度からも見ていきましょう。
F12ベルリネッタからインスピレーションを受けたモデルと言われれば、それとなくカッコ良く見えるスポーツカーではあるものの、どちらかというと雰囲気としてはロータス・エミーラ風。
大きく張り出したフロント・リアフェンダー付のカスタムボディキットに加え、ベント付きのフロントボンネットも全てタイのカーショップオリジナル。
フェラーリは営利目的で作られた模倣品・レプリカを一切容認しない
ちなみに、フェラーリは世界的にも憧れるスーパーカーブランドである一方、今回のようなタイのカーショップが模倣・販売するレプリカモデルが多数登場しているのも事実。
これに対してフェラーリは決して黙っておらず、「営利目的とした違法パーツ」が見つかった場合、フェラーリ本社に報告するための公式フォームが新設されたことも話題に。
「フェラーリのレプリカモデルが販売されている」「模倣品が販売されている」との報告があった場合、フェラーリは実際に調査を実施 → 実際の報告内容の通り、フェラーリの商標を侵害し、営利目的で製造・販売されていることが証明できれば、報告者・告発者に対してシークレットなギフトが贈られる仕組みになっていて、その報告件数は数万件にも及ぶそう。
しかもフェラーリは、2024年7月の時点で約40万店の商品・モデルなどを「破壊した」と報告しているため、何れ今回のレプリカモデルもその対象になるかもしれませんね。