YouTubeで何かと話題・炎上したホンダ新型フリードの「後部座席の設計問題」について再び検証。巷でクロスターは「カールおじさん」と揶揄?

新型フリードは売れている車であり、話題性のある車だからこそ何かと標的の対象になりやすい

2023年6月に私に納車されて半年以上が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型フリード e:HEV クロスター (Honda New FREED e:HEV CROSSTAR, GT6)・3列6人乗り[2WD]。

今回は、本モデルで以前何かと話題になった後部座席のフロア問題に関するインプレッションと、フロントマスクのイメージ、そして各種装備内容についてインプレッションしていきたいと思います。

特に後部座席のフロア設計問題に関しては、ガソリンモデルとハイブリッドe:HEVモデルで大きく異なるので、YouTubeで検証されている内容が必ずしも「全てのグレードではない」ことも明らかにしておく必要があります。


YouTubeで何かと話題になった後部座席の足もとについて

まずは、以下のYouTube動画で何かと話題になった後部座席の足元について。

話題になったのは、後部座席に座った際、足もとのフロアが前傾になっていて、足のつま先が伸びてしまった状態になるため、足が不自由な方やけがをされている方からすると「優しくない設計になっている」というもの。

そして、運転席・助手席の下部が筒抜けになっていて、ペットボトルや小物類のボールがフロントのフロアに転がってしまい、アクセルやブレーキ操作の妨げになる危険性がある、という内容がYouTubeにて投稿されています。

 

これに関しては、検証されたグレードがガソリンAIR EXの3列7人乗りであった可能性が高く、これがハイブリッドe:HEVだと、運転席下部にハイブリッドバッテリーが搭載されている関係で盛り上がり、ボールや小物類が転がらないような仕組みになっているんですね。

この後部座席のフロア設計問題に関しては大きな話題にはなったものの、e:HEV CROSSTARを所有する身からすると、YouTubeで指摘された内容とは大きく異なる結果だったため、改めてフロア形状を意識した上で後部座席に座ってみてのトータルインプレッションが以下の通り。

◇特に足のつま先が”ピンっ”と張るような形状ではなかった

◇フロアが前傾となるような形状ではなく、足もとの置き場に困ることも無かった

◇意図的に走行中にペットボトルや小物類を運転席の下に転がしてみたが、フロントのフロアに転がることはなかった(運転席を最上部まで上昇させても結果は変わらず)

◇センターのウォークスルーもハイブリッドバッテリーを搭載するお陰で盛り上がっているので、転がる心配が無いのは安心

◇ハイブリッドバッテリーが搭載されることで、振動や熱がフロアから伝わってくるのではないか?といった指摘もあったが、そんな問題は一切無し

◇EV走行時でも、エンジン直結での走行時でも後席に座っているときの静粛性が高く、各走行時の切り替えの瞬間がわからないレベルだった

◇後席用のロールサンシェードを使用しているときだと、走行時の振動により”カタカタ”音が聞こえてくるので、気になる方は少々煩わしいかもしれない

◇冬場の後部座席はとにかく寒い上に暖房が効きづらい
・ECONモードONだとリアヒーターダクトの効き目が弱い
・ECON OFFだとヒーターダクトの効き目が強くなる
・ECON OFFにしたとしても、エアコンは27度~28度辺りでようやく後席も暖かくなる
・25度~26度だと長距離移動でも暖かくなりづらい

以上の通りでした。

細かい点で気になるところはあれど、総じてフリードの後部座席はよく考えられていると思う

様々な情報が得られた上で、改めてフリードの後部座席に座ってみると「グレードによる構造の違いはあれど、やっぱり上手く考えられてるよなぁ」というのが正直な感想です。

決してフリードを持ち上げるような提灯記事ではなく、実際にフリードを所有して辛口で評価している身としては、フリードの後席は個人的に高く評価しています。

2ページ目:フリード・クロスターは巷で「カールおじさん」と呼ばれている?