これ本当?ブガッティ「シロン」のオーディオシステムはイマイチという噂

2020-05-26

AUTOCAR JAPANの記事にて、ちょっと興味深い内容のものがあったのですが、ブガッティ「シロン」のオーディオシステムの評価がイマイチだということ。

要は、約3億円もするハイパーカーであるにも関わらず、オーディオの音質が全く期待値に達していないとのことで、「シロン」は3億円もの価値がある個体なのかどうか?というもの。
ブガッティにインストールされる、オーディオスピーカのオプション価格は約数千ポンド(恐らく100万円行くか行かない)。
相当に質の高い音響システムを導入しているのだと思われますが、その原因はやはり車内での音響空間とシートによるものと考えるのですね。


比較的高額な音響システムにおいては、やはり音を共鳴させるだけの広い空間が必要となるわけですが、ブガッティ「シロン」を始めとする「車内空間」というものは、非常に狭いため、どんなに質の高い音響であっても、その効果を発揮できず宝の持ち腐れになってしまうわけですね。

ただ、ブガッティ「シロン」という個体は、車内にて音響の良さを楽しむための車というよりかは、走ることとスピードを楽しむ車だと思っている(早く走ればロードノイズは大きくなり、音響どころの話ではなくなる)ため、そういう意味では、「質の高いパーツをチョイスしておくから、ブガッティ本来の走りを楽しんでくれ!」という風になっているのかもしれません(あくまで推測なので、実際はわかりませんが)。

他には、実はシートも影響しているとのことで、これは過去にレクサスが主催した「マークレビンソン音響システムに関する講演会」に出席した際に、マークレビンソンの音響技術を大いに発揮できるのは、シートの材質や質感によるものであるとコメントしていたことを記憶しています。要は、スピーカーから流れる音が、シートの材質によって異なるというもので、ファブリックシートやレザーシート、アルカンターラシートによって全く異なるみたいですね(具体的な情報は曖昧なため省略)。

マークレビンソンは、レクサスの有償オプション(20万円以上)となる音響システムなわけですが、通常のスピーカー数よりも多くなり、スピーカーの配置も、各車種のシートの形状や室内空間に併せて異なるとのことです。
レクサスの場合、質の高い走りと室内空間(居住性)において、かなり強いこだわりを持っているため、マークレビンソンにかける技術も相当なものと思われますが、スーパーカーやハイパーカーはそのあたりに力を入れているかどうかは不明。

ただ、ブガッティにおいては、シートによって音響が…というこだわりがあるかはわからないですが、少なくと上述にもある通り、走りの楽しさと加えてブガッティブランドを所有する価値という点では、約3億円が発生するだけのブランドプライスは十分にあると考えています。