三菱が今後の方針において「万人受けしなくても良い。他社と差別化するのが三菱だ」とコメント。トヨタ・ダイハツ・スズキが新世代ピュアEV商用軽バンの導入時期を決定
改めて三菱の他社とは異なる振り切った考えや覚悟が伝わってきた
ホンダ・日産の経営統合協議について、三菱は2社との合流を見送りすると明らかにしていますが、一方で三菱の今後の対応・方針が明らかになっています。
これは国内メディア・マスコミの読売新聞が、三菱の加藤隆雄 社長に取材したことで明らかになったことですが、三菱としては「独自路線を切り拓く」ことに加え、「自社では対応できない技術は、頼るべきところに頼る」と明言。
ただその一方で、ホンダや日産との協業関係を深めていく考えも示しているため、あくまでも三菱のスタンスとしては中立的な立場になることを示唆しています(ある意味でおいしい立ち位置だと思う)。
三菱「万人受けしなくても良い。他社と差別化して勝負するのが我々だ」
今回の取材で三菱は、当面のあいだはホンダ・日産の経営統合への参画を見送る方向で調整する一方、三菱本来の役目でもある東南アジアにて、SUVやトラックの販売に注力する姿勢は変えないままになると説明。
また加藤社長は、今回の取材で三菱の個性を最大限に発揮するため…
・万人受けしなくも良い。他社と差別化して勝負するのが我々の戦略だ
・自動運転技術やSDV(ソフトウェアの更新で機能向上ができる次世代車)では、我々の知見はそこまで持っていない。だから頼るべきところは頼る予定だ
・プラグインハイブリッド(PHEV)などに強みを持つ電動化分野についても、自社のノウハウで強くなっていきたい
・電動化技術と四輪制御等の足回りのコントロールで強くあり続けたい
・ホンダと日産は、米国や中国という最先端の技術が要求される所で戦い、業界をリードする技術で力を持っている
・強みを出す所は出す形で成長したい
以上のようにコメントしており、三菱本来の「独自路線を強調」しています。
敢えてトレンドの波に乗らないのが三菱の良きところなのかも
三菱の場合、ハイブリッド(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)、そしてピュアEVの販売を強化するメーカーが増えるなか、敢えて時代の変化に流されることなく、ラリーからインスパイアされた四輪駆動[4WD]やトルクフルなディーゼルエンジンに力を入れつつ、ピックアップトラックを新たにラインナップするなど、他の自動車メーカーがやりたがらない「時代に逆行する姿勢」が高く評価されているのも事実。
この点が「万人受けしなくても良い」と豪語できる三菱の強みだと考えていますが、あとはこのラインナップに、三菱を更に象徴付けるような次期ランサーエボリューションⅪが登場すると、更に自動車業界を盛り上げるきっかけになるのでは？と思いますし、その前に次期パジェロにも大きな期待が寄せられるので、これからも”ブレず”に独自路線を突っ走ってほしいところです。