【続悲報】三菱に続きスズキ・オーストラリアもジムニー/スイフトスポーツ/イグニス/Sクロスが2025年3月で生産終了へ。新規則ADRとは何なのか?
(続き)スズキ・オーストラリア法人を悩ますADRについて
引き続き、スズキの主力モデルの生産終了が決まったきっかけとなっているADRについて見ていきましょう。
スズキは再び販売できるようにアップデートを検討している?
先程のオーストラリア設計規則についてですが、生産終了に該当するモデルの在庫が終了した後、オーストラリア市場では3ドアジムニーを復活させる方法をスズキが「調査中」しているとのこと。
スズキは、本件の詳細については触れませんでしたが、既に5ドアジムニーに搭載されている新デュアルカメラAEBシステムが搭載されていることから、これを3ドアジムニーにも展開するのでは?との見方があるようです。
これが単純なモデルイヤーチェンジによるアップデートで行われるのか、それともマイナーチェンジ相当のアップデートで行われるのかは疑問ですが、仮にオーストラリア市場向けでも実施されるのであれば、確実に日本市場向けのジムニーシエラや、軽自動車タイプのジムニーでも採用してくると思うんですね。
ジムニーノマドにデュアルカメラブレーキサポートが搭載されたことは大きい
っというのも、2025年1月30日に発表され、僅か5日で受注停止となった新型ジムニーノマド (New Jimny Nomade)では「デュアルカメラブレーキサポート」が標準装備されていますし、更に4速AT車両に関しては、「後退時ブレーキサポート」「後方誤発進抑制機能」「アダプティブクルーズコントロール[ACC]」が標準装備されているんですね。
元々ジムニー/ジムニーシエラに関しては、2025年夏~秋頃に一部改良が実施予定とのことで、このタイミングでデュアルカメラブレーキサポートが標準装備され、4速ATモデルも上記のドライビングサポートが標準装備されるのだと思いますが、そうなると車両本体価格も+10万円以上アップする可能性が高いでしょうから、考え方によってはジムニーノマドが安価に思えてくるかもしれません。
参考までに、2025年2月時点での日本市場向けジムニーシリーズのグレード別価格帯は以下の通り。
[ジムニー]
◆XG(5速MT):[4WD]1,654,400円
◆XG(4速AT):[4WD]1,753,400円
◆XL(5速MT):[4WD]1,780,900円
◆XL(4速AT):[4WD]1,879,900円
◆XC(5速MT):[4WD]1,903,000円
◆XC(4速AT):[4WD]2,002,000円
[ジムニーシエラ]
◆JL(5速MT):[4WD]1,962,400円
◆JL(4速AT):[4WD]2,061,400円
◆JC(5速MT):[4WD]2,084,500円
◆JC(4速AT):[4WD]2,183,500円
[ジムニーノマド]
◆FC(5速MT):[4WD]2,651,000円
◆FC(4速AT):[4WD]2,750,000円
あとはジムニーとは別に、スズキ・オーストラリアによれば、ビターラとエス・クロスのマイナーチェンジ&ハイブリッド版を投入するとの情報もあり、2025年の第3四半期のタイミングで詳細な情報を明らかにすると説明しています(日本でも販売されているフロンクスが導入されるとの情報も?)。
一方のイグニスやスイフトスポーツに関しては、現時点で後継モデルの販売は予定されておらず、このままディスコンになると考えられます。