日産CEOの内田誠 氏が2025年3月末で退任へ。新社長は商品企画責任者のイヴァン・エスピノーサ氏→直近で次期GT-R R36やシルビアの登場を示唆したキーマン
2025年3月末に内田CEOが退任へ…後任は日産スポーツカーの復活に力を入れる”あの人物”
2025年3月11日、日産公式プレスリリースにて「新経営体制」が発表され、現代表執行役社長兼最高経営責任者(CEO)である内田誠 氏が退任することとなりました。
内田CEOは、先代会長であるカルロス・ゴーン被告の逮捕から1年後の2019年に社長に就任しましたが、販売台数は5年でおよそ4割減少していて、2025年度の決算は800億円の最終赤字を見込んでいます。
こうしたなか、後任のCEOには商品企画の責任者を務めるイヴァン・エスピノーサ氏が、2025年4月1日付けで就任することが決定し、再び日本企業の経営者が日本人ではなく外国人となります。
ちなみにイヴァン・エスピノーサ氏は、直近で海外カーメディアとのインタビューにて、「GT-RやフェアレディZとは異なる第三のスポーツカーの開発が始まった」と発表したことで大きな話題となり、そのモデルが次期シルビアの可能性であることも示唆していました。
日産のエグゼクティブコミュニティ(EC)について
続いて、2025年4月1日付の日産役員構成ことエグゼクティブ・コミュニティ(EC)メンバーについて見ていきましょう。
日産は元々、役員体制の再編については、現在の執行役員制度を廃止することで、執行職制度(非役員)を導入し、階層を減らしてポストも20%削減を目指すようにしていました。
これにより、以下のように役員体制を大幅に刷新しています。
[ギョーム・カルティエ氏]・・・現在のチーフパフォーマンスオフィサー、AMIEO(アフリカ・中東・インド・ヨーロッパ・オセアニア)マネジメントコミッティ議長に加え、グローバルマーケティングやカスタマーエクスペリエンスも担当
[赤石永一 氏]・・・2025年3月11日現在は、車両計画・車両要素技術開発本部を担当する常務執行役員(CVP)だが、中畔邦雄 氏の後任として、執行役とチーフテクノロジーオフィサーに就任
[平田禎治 氏]・・・2025年3月11日現在は、車両生産技術開発本部を担当する常務執行役員だが、坂本秀行 氏の後任として、執行役、チーフモノづくりオフィサーに就任し、生産事業とSCMを担当
[ジェレミー・パパン]・・・2025年3月11日現在は、最高財務責任者(CFO)だが、現在の職務を継続しつつ執行役に就任
この他、中国マネジメントコミッティ議長のスティーブン・マー氏と、チーフクオリティオフィサーの安徳光郎 氏、チーフHRオフィサーの井原徹 氏は、現在の職務を継続。
なお、内田誠 氏と坂本秀行 氏は、2025年6月に開催予定の定時株主総会まで取締役を継続。
以上の通りとなります。
この他の主要な役員体制についても見ていきましょう。
[山﨑庄平 氏]・・・日本・アセアン マネジメントコミッティ議長に加え、関係会社管理も担当
[クリスチャン・ムニエ氏]・・・アメリカズ・マネジメントコミッティ議長の職務を継続
[富田達三 氏]・・・2025年3月11日現在、第二製品開発本部から、R&Dで赤石の職務を引継ぎ、さらにTdC(Total delivered Cost)トランスフォーメーションチーフとして、エスピノーサにレポート
[坂根学 氏]・・・2025年3月11日現在、購買を担当する常務執行役員から、ストラテジーアクセラレーションチーフに就任し、エスピノーサにレポート
[星野朝子 氏]・・・チーフブランド&カスタマーオフィサーを退任
[渡部英朗 氏]・・・チーフストラテジー&コーポレートアフェアーズオフィサーを退任
以上の通りとなります。