日産CEOの内田誠 氏が2025年3月末で退任へ。新社長は商品企画責任者のイヴァン・エスピノーサ氏→直近で次期GT-R R36やシルビアの登場を示唆したキーマン

(続き)日産は日本国内にある5つの工場を維持する方針へ

続いて、日産は経営再建に向けた合理化策の具体化を進めているなか、日本国内にある5つの完成車工場を維持する方針であることが判明しました。

工場閉鎖は雇用への影響が大きく、生産ラインの統廃合などで対応するとのことで、合理化策は2025年3月11日に開かれた取締役会にて、新たな経営体制と合わせて協議し、近く発表する見通しとのこと(9,000人規模のリストラが実施されているなかで、”雇用への影響が大きく”と語るのは何だか違和感がありますが…)。


日産は今でも、日本の自動車メーカーであることへのプライドがある?

ちなみに、日本国内の5工場は以下の通りで…

●栃木工場(栃木県上三川町)

●追浜工場(神奈川県横須賀市)

●日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)

●日産自動車九州(福岡県苅田町)

●日産車体九州(福岡県苅田町)

日産は米国や中国での販売不振で業績が悪化し、2024年11月に世界で9,000人規模の人員削減・リストラと生産能力の2割縮小を柱とする合理化策を発表。

2025年2月には、タイを含む3工場の閉鎖方針を示しましたが、タイ以外の2拠点は明らかにしていません。

日本国内の5工場を維持する方針を示したところに、日産が日本の自動車メーカーであることに誇りを持っているためだと思う一方で、「工場維持はイイとして、そもそもいつまで維持できるのか?」も気になる所。

先ほどもお伝えした通り、2025年度の決算は800億円の最終赤字を見込んでいて、財政難に陥っている日産としても、無駄なコストは可能な限り排除していきたいでしょうし、少数精鋭のラインナップに限定する可能性がある場合、更に工場の閉鎖もしくは縮小することも、今後十分考えられるかもしれませんね。

1ページ目:日産の新社長は「あのスポーツカー復活」に力を入れる重要人物?

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