フルモデルチェンジ版・日産の新型エルグランド (E53)は絶対王者アルヴェルとどうやって立ち向かう?差別化や方向性…「実車を見た」と語るYouTuberも
新型の登場が期待されるエルグランドだが、一方で懸念・心配する点も
いよいよ2025年度に登場が予定され、2026年度に日本国内での発売を宣言した日産のフルモデルチェンジ版・新型エルグランド (Nissan New Elgrand, E53)。
新開発の1.5Lエンジンを発電機とし、第三世代のシリーズハイブリッドe-POWERと、新世代四輪駆動システムe-4ORCEを組み合わせた技術により、新たな日産の技術が盛り込まれた次世代ラージサイズミニバンとしての登場が期待されています。
そんな新型エルグランドですが、やはり一番気になるのは競合モデルとなるトヨタ新型アルファード (Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア (New VELLFIRE, 40系)に対抗できるのか?ということ。
新型エルグランドに期待したいことや懸念・心配される点など、いくつかピックアップしていきたいと思います。
新型エルグランド (E53)は「何をセールスポイント」にするのか?
まず新型エルグランド (E53)で一番注目したいポイントは、「何をウリにするのか?」という点。
ラージサイズミニバンのカテゴリーともなると…セールスポイントしては、
●豪華絢爛な内装
→シート表皮はナッパレザーシートが標準?
→エルグランド専用の新開発本革シート?●乗員を快適且つ居心地よく運ぶシート(特に2列目キャプテンシート)
→揺れが少なくマイルド寄り、もしくは少しカタメの乗り心地?●ミドルサイズミニバンには無い高級感と充実した快適装備
→2列目はフル電動パワーシート?
→シートヒーターだけでなくシートベンチレーションも搭載?●大きなミニバンもモノともせず、力強くトルクフルに走らせるパワートレイン
→新世代シリーズハイブリッドe-POWERのみ?
→価格帯を抑えたガソリンエンジンモデルは?●フラッグシップミニバンにふさわしい予防安全装備とドライビングサポート技術
→プロパイロット2.0は必須?
→更にアップデートされたプロパイロット含む予防安全装備?●グレード展開と価格設定
→アルヴェルに対抗できる豊富なグレード展開?
→価格帯は500万円台から?それとも600万円台からスタート?
等が挙げられるかと思います。
無敵状態のアルヴェルに「何かで対抗する」ことは難しい
しかしながら、こうした一般的なセールスポイントだけでは、ミニバン市場を席捲するアルヴェルに対抗することは極めて難しく、だからといって一部の分野で突出したとしても、「他がアルヴェルに負けるからなぁ」と比較されてしまうのがオチ。
そういった意味では、新型エルグランドはスタート地点からかなり厳しい状況に立たされていることは間違いなく、「顧客が何を求めているのか」「アルヴェルに対抗するには、もしくは差別化できるところは何か」を上手く考えていく必要があるかと思います。
新型エルグランド (E53)の方向性やキャラクターはどうなる?
続いては、新型エルグランド (E53)の方向性とキャラクターがどうなるのか?ということ。
競合のアルヴェルの場合は、先代から続く「オラオラ顔」「豪華で快適な内装」は変わりませんが、一方のエルグランドも「オラオラ顔」や「豪華な内装」で統一してくるのか?は気になるところ。
少なからず、日産が公開している先行ティーザー画像では「オラオラではなく、ハイパーツアラーコンセプトをベースにした先進的な顔つき」であり、「内装も豪華ながらも近未来的なデザイン」といった、現行セレナ (Serena, C28)やアリア (Ariya)のようなコンセプトを踏襲してくる可能性も考えられそうですね。