三菱が日産の新型リーフをベースにしたOEMモデルを2026年に投入と正式発表!更に鴻海傘下のフォックスコンが開発するピュアEVのOEM供給の覚書を締結
遂に三菱が日産の新型リーフをベースにしたOEMモデルを投入することを明らかに!
いよいよ2025年半ばより、詳細情報が明らかになる予定の日産のフルモデルチェンジ版・新型リーフ (Nissan New Leaf)。
今回、このモデルをベースにした三菱のOEMモデル/リバッジモデルが2026年後半よりアメリカ市場にて投入されることが発表され、更には、三菱アウトランダー PHEV (Mitsubishi New Outlander PHEV)のPHEV技術を流用することで、日産の他車種(おそらくはローグ PHEV)にも展開していくとのこと。
今後三菱や日産は、どのようなプランで新車・新型車を展開していくのかも含めて、三菱公式プレスリリースにて公開された内容をチェックしていきましょう。
次期リーフをベースにしたOEMモデルは、2026年より導入予定
今回、三菱公式プレスリリースにて明らかになった新型リーフのOEMモデルですが、三菱が2024年に発表したアメリカでの2030年に向けた商品計画に含まれており、オーストラリアやその他の市場への投入も含め、さらなる協業の機会を検討していくとのこと。
一方で三菱は、同社が得意とするPHEV技術を日産に提供する予定で、2026年に日産のアメリカ市場向けモデルとしてOEM供給する計画です。
これらのプレスリリースに対して、海外カーメディアDriveが、三菱のオーストラリア法人・広報担当者に以下の内容を取材。
●三菱は、日産の新型リーフのOEMモデル/リバッジモデルを販売するとのことだが、どういったモデルなのか?
●日産は新型ローグ PHEVを販売するが、ベースとなるモデルはアウトランダー PHEVのOEMで間違いないか?
●OEMモデルは以下のところアメリカ市場のみだが、オーストラリア市場などの他の市場でも展開されるのか?
●三菱は、オーストラリア向けに台湾・フォックストロン製の電気自動車(BEV)を発売することを発表しているが、これは日産モデルと同じ市場を共有する可能性があるのだろうか?
これらの取材に対して三菱の広報担当者は「現時点では、まだこの機会を検討中であり、計画が確定次第、更に詳しい情報を提供する予定である」と述べており、回答としては「まぁ当然の内容であり、企業として、これ以上の踏み込んだ内容は回答できないよね」というのが正直な感想。
三菱のピュアEVモデルは、フォックストロンのモデルBをベースにしたOEMモデル
現在話題に挙がっている、鴻海(ホンハイ)傘下となるフォックストロン(鴻華先進科技股份有限公司)製の最新モデルについては、おそらくはモデルBと呼ばれる小型SUVのリバッジ版になると予想され、生産元は台湾であることから、自動車関税25%の影響もあって、アメリカには輸出されないのでは?と推測。
しかし、フォックストロンの親会社であるフォックスコンの担当者で、アップルのiPhoneや任天堂スイッチ、ソニーのプレイステーションなどの電子機器の生産を担当する人物に取材したところ、「 2022年に倒産したロードスタウン・モーターズからアメリカに拠点を置く自動車生産施設を買収し、トランプ大統領が課した関税を回避または最小限に抑えるために、アメリカ内で自動車を製造する道を開いた」と説明しています。
三菱の公式プレスリリースでも、フォックストロンとのOEMモデル供給に関する覚書を締結したことも発表
ちなみに三菱は、2025年5月7日の公式プレスリリースにて、フォックストロンと電気自動車のOEM供給についての覚書を締結したことも正式に発表しました。
プレスリリースでは、三菱にOEM供給されるピュアEVモデルは、フォックスコンが開発し、裕隆汽車製造股份有限公司(Yulon Motor Co., Ltd.、以下「裕隆汽車」)によって台湾で生産され、オセアニア地域(オーストラリア、ニュージーランド)で2026年後半に販売開始する予定とのこと。
本モデルは、昨年発表したオーストラリアでの2030年に向けた商品計画に含まれており、電気自動車としての優れた走行性能やインフォテイメント機能を有し、同地域に最適であると判断しているとのこと。
三菱およびフォックストロンは、この覚書に基づいて本契約に向けて協議を進めていくと説明しています。