三菱が日産の新型リーフをベースにしたOEMモデルを2026年に投入と正式発表!更に鴻海傘下のフォックスコンが開発するピュアEVのOEM供給の覚書を締結

(続き)今後の三菱のラインナップモデル展開にも期待

引き続き、三菱公式プレスリリースの中身について見ていきましょう。

”シレッ”と既存モデルのグレード追加や大幅改良に関する情報も

今回のプレスリリースにて三菱は、アウトランダーPHEVの大幅改良や、アセアン地域で好評のエクスパンダー及びエクスフォースにもHEVモデルを追加するなど、新型車の電動化によって環境対応を推進していくとのこと、”シレッ”と新グレードが追加されることも発表。

またフォックスコンとの協業検討に加え、欧州ではルノー、アメリカでは日産からのOEM供給を受けるなど、アライアンスの強みを活かして電動車ラインアップを強化する計画。

さらに、今後はアライアンスパートナーとの協業拡大により、オセアニア地域を含むグローバルでの電動車ラインアップの強化を検討していて、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速していくと説明しています。

引き続き日産と三菱がプラットフォームを共有することに

一方、EVの販売が頭打ちになるにつれ、日産はようやくアメリカでハイブリッドモデルの供給を拡大できるようになると考えられ、2025年初め、日産はローグ (日本名:エクストレイル)をベースに、2026年よりPHEVグレードを追加し、更にフルモデルチェンジ版・新型ローグ e-POWER (T34)として登場することも明らかにしています。

当時、プラグインハイブリッド技術はアライアンスパートナーから流用されるのではないか?と推測されていましたが、ローグ/エクストレイル/アウトランダーのミドルサイズSUVが同じプラットフォームを共有していることから、三菱は「PHEV技術に関する専門知識を活用し、2026年にアメリカ市場向けに日産にOEMモデルを供給する予定だ」と声明を発表しています。


日産と三菱の新型車導入に向けた動きで懸念される点も

2025年3月には、日産から様々な新型モデルのティーザー画像も公開され、ガソリン車との差別化を図るローグ PHEVも紹介。

日産のオーストラリア法人の広報担当者は、海外カーメディアDriveに対し、地元のショールーム向けに「PHEVタイプのエクストレイル/ローグを発売する予定はない」と語っているそうで、これはおそらく、オーストラリアのモデルが電動化のために日産のe-Powerハイブリッドシステムを採用しているためだと推測。

しかし、アメリカではオーストラリアの小型SUVである新型キャシュカイ (New Qashqai)にも搭載されているレンジエクステンダー技術が、少なくとも2026年3月までは利用できないと考えられ、それまでには日産の新型車熱が冷めてしまい、結果的に売れなくなるような末路にならないことだけは避けてほしい所ですね。

アメリカでもようやくローグに2種類のEVが設定され、競合トヨタRAV4と真っ向勝負

アメリカ市場のローグには、2つのハイブリッドオプションが与えられ、トヨタRAV4などとの競争力が増すことになることは間違いなさそう。

三菱は今後、更なる協力を通じて日産との結びつきを深め、ピュアEVクロスオーバーとなる新型アリアのOEMモデルへの道を開く可能性もあるとのこと。

また三菱は公式声明において、「日産とのパートナーシップを強化する方法を引き続き模索し、電動車のラインナップを拡充し、カーボンニュートラル達成に向けた取り組みを加速することを目指しています」と述べています。

1ページ目:遂に三菱より、日産の新型リーフをベースにしたOEMモデルが導入されることが正式発表!

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