遂に三菱が2024年度決算報告にて「次期eKシリーズ」と思わしき軽自動車の発売を示唆!ところで新型パジェロの復活はどうなったの?
三菱が2024年度決算を報告!今後の新車・新型車に関するスケジュールも
2025年5月8日、三菱が2024年度通期(2024年4月1日~2025年3月31日)の決算を発表しました。
前日となる5月7日には、三菱が日産の次期リーフ (Nissan New Leaf)をベースとした電気自動車を2026年度にアメリカ市場向けに投入すること、そして同社が、鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.、以下「Foxconn」)傘下で、電気自動車の開発を担う鴻華先進科技股份有限公司(Foxtron Vehicle Technologies Co., Ltd.、以下「Foxtron」)と、電気自動車のOEM供給について覚書を締結し、検討を進めることを明らかにしたばかりです。
こうしたなか、三菱の業績に加えて、今後三菱がラインナップする新車・新型車についても一部詳細が明らかになったのでチェックしていきましょう。
三菱の2024年度の業績サマリーはこうなっている
まずは、2024年度の業績サマリーをチェックしていきましょう。
■売上高
2023年度:27,896億円
2024年度:27,882億円(-14億円)■営業利益(利益率)
2023年度:1,910億円(6.8%)
2024年度:1,388億円(5.0%)(-27%減)■経常利益
2023年度:2,090億円
2024年度:986億円(-53%減)■当期純利益
2023年度:1,547億円
2024年度:410億円(-73%減)■小売販売台数
2023年度:815千台
2024年度:842千台(+3%増)
以上の通りとなります。
ちなみに、小売販売台数の各エリアで販売台数実績は以下の通り。
2024年度の小売販売実績:842千台(前年度比+3%増)
●アセアン:250千台(前年度比+11千台、+5%増)
●豪州・ニュージーランド:86千台(前年度比+2千台、+2%増)
●中南米、中東・アフリカ他:139千台(前年度比+1千台、+1%増)
●日本:118千台(前年度比+7千台、+6%増)
●北米:186千台(前年度比+23千台、+14%増)
●欧州:51千台(前年度比-6千台、-11%減)
●中国他:12千台(前年度比-11千台、-48%減)
販売台数は増えていても、経常利益はマイナスに…その原因の一つは?
小売販売台数としては、2023年度よりも+3%増ながらも、売上高としては2023年度よりも-14億円であることを考えると、利益率の低いモデルが多く売れている可能性があり、その要因の一つに、日本市場向けとして展開され、大きな人気を得ているデリカミニも含まれている可能性が考えられそう。
三菱の主力モデルは?商品パイプラインもチェック
続いて、三菱の商品パイプラインも見ていきましょう。
新規商品投入と商品の刷新とのことで、今後の主なモデルは「アウトランダー」「エクスフォースHEV」「3列SUV」「軽乗用車」が挙げられます。
なおこれらのモデルについて、三菱は以下のようにまとめています。
新型アウトランダー:日本・北米・欧州・オセアニアに続きグローバル展開へ
エクスフォース:三菱2車種目のHEVモデル。好調な立ち上がり、他市場への展開も検討
3列SUV:MITSUBISHI DST CONCEPT量産モデルで、アセアン各国へ投入予定
軽乗用車:次世代軽乗用車・国内投入