日産の第3世代e-POWERは当初の計画からコストがかかり、車両本体価格が大幅に値上げする恐れあり?BMWが2026年モデルとなる新型M2 CSを世界初公開

日産の次世代e-POWERシステムには期待したいが、一方で懸念される点も

日産は2025年初め頃、世界的に人気のシリーズハイブリッドシステムe-Powerの第3世代を発表しました。

第3世代となるe-POWERシステムは、2026年モデルとなるフルモデルチェンジ版・新型ローグ (Nissan New Rogue, T34/日本名:エクストレイル)に導入される計画で、しかもアメリカ市場向けとしてe-POWERモデルの導入は初めて。

日本や欧州などの市場において、これまでe-Powerモデルは100万台以上販売されてきましたが、今回の新世代e-POWERは、最新の技術が活用されるだけでなく最も効率的ともいわれています。

このシステムについて、日産幹部は当初、従来のシステムと価格が同等になるまで開発されると明言していましたが、どうやらその約束が破られる恐れが高いとのことです。


第3世代e-POWERが直近で搭載されるモデルは?

日産によると、今回改良された第3世代のe-Powerシステムは「過去5年間開発してきた」とのことで、他のメーカーと同様に米国市場を念頭に置いているとのこと。

このシステムは2025年、まずは欧州市場向けのマイナーチェンジ版・新型キャシュカイ (Nissan New Qashqai)に搭載される予定で、既に日本のモータージャーナリスト向けにも先行公開されており、その後一般のメディア・マスコミ向けにも公開されました。

キャシュカイに導入された後、日本市場向けとなるフルモデルチェンジ版・新型エルグランド (New Elgrand, E53)にも搭載されることが確定しており、先程もお伝えした通り、アメリカ市場向けとして次期ローグ e-POWERにも導入される予定です。

シリーズハイブリッドe-POWERのそもそもの強みとは?

このシステムは、ガソリンエンジンを発電機として活用し、1.8kWhのバッテリーパックを充電することで、そのバッテリーから1基もしくは2基の電気モーターを駆動。

e-POWERの強みとしては、ガソリンエンジンの燃焼効率の向上や、電気部品の定期メンテナンスが不要なため、通常の車両と同等のメンテナンス費用、そしてほぼ瞬時に電気トルクが得られるという利点が挙げられます。

また本システムについては、初代e-POWERに比べて20%の燃費向上、高速道路だと15%、そして市街地だと9%の燃費向上が期待されていますが、その一方で心配されているのがコスト面。

日産が当初掲げていたコスト予測から大きく跳ね上がることが予定されているとのことで、それはすなわち、車両本体価格も大幅に引き上げられることが予想されます。

値上げは避けられないにしても、問題はどこまで高騰するのか

海外カーメディアAutomotive Newsが、日産のCTO(最高技術責任者)である赤石永一 氏に取材したところ、次世代シリーズハイブリッドe-Powerを搭載する次期T34ローグは、より安価なガソリン車との価格差が大きくなることを認め、バッテリーやモーターといったハイブリッド電気部品の材料費高騰が価格差の原因となると説明。

この背景にはおそらく、トランプ関税による価格高騰も含まれているのだと思われますが、そもそも次期ローグ e-POWERをどの程度の価格帯で販売しようとしているのか、将来的に日本でも販売されるであろう次期エルグランド e-POWERや次期エクストレイル e-POWER含め、一般ユーザーでも手の届く価格設定となるのかも気になるところ。

エルグランド e-POWERも高額値での販売が予想されるが…

特に次期エルグランド e-POWERに関しては、おそらくカーボンニュートラルの目標達成も含めて、ガソリンモデルのラインナップは無いのでは?と推測していて、仮にe-POWERモデルのみがラインナップされるとして、前輪駆動[FF]モデルも設定されるのか、それとも新世代四輪駆動[e-4ORCE]のみの設定となるのか。

もっと言ってしまうと、グレード展開としてはアルファード/ヴェルファイアのように複数のグレード展開を行うのか、それともハイウェイスター (Highway Star)といった上位グレードのみの展開となってしまうのか。

今現在の日産の生産能力や工場売却の検討が進められている?などを考えると、できる限り効率よく利益を獲得したいでしょうから、最初は上位グレードのみに集中して利益を獲得し、後々中間グレードもしくはエントリーグレードへと展開するような動きがあるのかもしれませんね。

今の日産から考えて、「競合他社よりも安価で…」「競合他社よりも優れている点は…」等とPRしている場合ではなく、「1台でも多く売って、利益を出すためには…」という視点が重要視されているのかもしれません。

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