ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ (RZ34)を2年10か月所有して分かった「内装チープ」批判の正体。文句を言う人は、単に「買えない理由」を探しているだけ

(続き)日産の新型フェアレディZ RZ34が納車されて2年10か月経過してのインプレッション

引き続き、日産の新型フェアレディZ (RZ34) version ST[9速AT]が納車されて2年10か月経過してのインプレッション内容をまとめていきましょう。

総じて満足度も高く、特に目立った故障やトラブルもなく元気に距離を伸ばしています。

これもSNSにて言われていることですが、「日産=故障・トラブルが多い」とコメントが散見されるものの、少なからず私が所有しているRZ34では「走れない」ほどのトラブルは無し。

ただ、12.3インチのフル液晶メーターがブラックアウトしたり、9インチNissan CONNECTナビがフリーズすることは何度かあったため、この辺りは日産が品質向上を目指すうえでの重要な課題になりそうなところです。


ちょっとしたトラブルはあれど、それ以上の満足度の高さがある

ちょっとしたトラブルや不具合はあれど、それ以上に満足度の高いRZ34ですが、現時点で考える良し悪しについて箇条書きでまとめていくと以下の通り。

●歴代Zをオマージュしたエクステリアデザインは、眺めているだけでも満足
→フロントヘッドライトがS30/240Z、リアテールランプがZ32/300ZXをイメージ
→レトロフューチャーでありながら、ライト関係はフルLEDという豪華仕様

●内装のパッケージングが充実している
→12.3インチフル液晶メーターと9インチNissan CONNECTナビが全グレード標準装備
→3連タイプのアナログメーターも、旧世代Zからの踏襲で「日産がZブランドを大事にしている」ことが伺える
→冬場のシートヒーターは快適で、少し熱めに感じるのが良い
→ブラインドスポットワーニング[BSW]が備わっているので、高速道路での車線変更時に重宝している

▲走りの安定感はそこまで高くない
→直進安定性は低く、高速道路などの高速域でもハンドルが持っていかれやすい
→後輪駆動[FR]ならでの回頭性は高いが、速度域が上がるとブレが生じ不安定さが増す
→リアからの突き上げが大きい
→19インチの大口径タイヤホイールを装着しながらも、路面の張り付きは低く感じられる(グリップが弱い)

▲シート形状はもう少し見直してほしい
→シート座面が短く、太もも裏が浮いて運転しづらい
→スポーツシートでありながら、腰や肩あたりのシートホールド感はかなり低い

あくまでも簡易的なインプレッションではありますが、上記の4つの項目に関しては、納車されてから常に変わらない印象です。

フェアレディZ (RZ34)は、スポーツカーというカテゴリーでは中途半端な立ち位置にある

後輪駆動[FR]をベースとした2ドアスポーツカーということもあり、中々競合とすべきモデルが無いのが現状ですが、少なからず私が同時所有していたホンダ・シビックタイプR (Honda New Civic Type R, FL5)と、現在も所有しているレクサスIS500 F SPORT Performance [FR]と比較すると、これら3車種で最も走行性能が低いのはRZ34。

一方で乗り心地に関しては、IS500 F SPORT Performanceに続く2番目ではあるものの、グランドツーリング&デートカーという立ち位置を考えると、できれば乗り心地の改善はまだまだ期待できそう。

あとブレーキ性能に関しても、これら3車種で最もブレーキが効かないのがRZ34なので、総じて見ていくとRZ34のスポーツカーとしての立ち位置は中途半端。

そんなところも愛嬌があって良いのかもしれないのですが、こうしたトータルステータスを見た上で「総額720万円」という金額を見ると、「FL5やIS500と比較すると、性能と金額のバランスは最も悪い」のかもしれません。

1ページ目:フェアレディZ (RZ34)は「内装がチープ」「価格が高い」とSNSで批判されているが、実際のところどうなの?

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