トヨタ新型ランドクルーザーFJに400万円出すなら、ランクル300を狙うべき? 実際に所有して確信した「ラダーフレームなのに高級車」という奇跡と、価格設定のバグを暴く

ランクルFJを見ると、改めてランクル300の偉大さがわかる

2026年5月14日に発表・発売予定となっている、トヨタ新型ランドクルーザーFJ (Toyota New Land Cruiser FJ)。

前回のブログでもお伝えした通り、本モデルのグレード構成は、排気量2.7L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載するVXグレード[4WD]の一択で、先行にて角目タイプが販売される予定です。

そんな新型ランドクルーザーFJの車両本体価格ですが、現時点で詳細は不明ながら、末っ子ランクルであることや、排気量2.8L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載するランドクルーザー70の480万円(税込み)よりも安価になることを考えると、350万円~400万円が妥当なところ。

そう考えると、ランクルFJは「ランクルシリーズの中でも最も安価」になることが予想されますが、装備内容や価格帯を考えると、改めて「ランクル300ってバーゲンプライスだよな…」と思ってしまうんですね。


ランドクルーザー300は色々とバグってる

こちらが、ランドクルーザーのフラッグシップモデルになるランドクルーザー300。

私も現在所有している満足度の高いフラッグシップSUVですが、改めてこのモデルのパワートレインやグレード別価格帯を見ていくと、「本当にこの金額で販売して採算とれるの?」と心配になるほど。

本モデルは、排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載するガソリンモデルと、排気量3.3L V型6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載するディーゼルモデルの2種類が設定されます。

グレード別価格帯で見ていくと以下の通りですが、冷静に考えて「V6ツインターボエンジンを搭載するモデル」「日本の公道にマッチしないサイズ感」「圧倒的な存在感とリセール」で500万円台から購入できるって、決して普通のことではないと思うんですね。

[ガソリンモデル]

■GXグレード・2列5人乗り:5,252,500円

■AXグレード・3列7人乗り:5,630,900円

■VXグレード・3列7人乗り:6,436,100円

■ZXグレード・3列7人乗り:7,436,000円

■GR-SPORTグレード・3列7人乗り:7,836,400円


[ディーゼルモデル]

■ZXグレード・2列5人乗り:7,736,300円

■GR-SPORTグレード・2列5人乗り:8,136,700円

上記のグレード別価格帯は、上位グレードのメーターが12.3インチのフル液晶に変更され、ディスプレイオーディオのT-CONNECTナビも新世代にアップデートしてからの改良後価格になりますが、改良後への値上げも10万円程度に抑えられているため、その点は納車待ちのユーザーを考慮しての価格だと思われます(それでも500万円台から購入できるという事実は変らず)。

ラダーフレーム構造を採用しながらも、乗り心地が上質という奇跡

この他、ランクル300のコスパが優れているポイントとしては以下の通りで、他の車種と方向性は違えど、ラダーフレーム構造を採用しながらも乗り心地が上質なのは、この車の最大の強みかもしれませんね。

■ラダーフレーム構造を採用していても、乗り味は高級車並みに上質で不快感が無い

■直進安定性は若干低めではあるものの、不満に感じるほどのレベルではない

■最低地上高も高く、ちょとした段差でも問題なく、快適に通過できるという安心感

■V6ツインターボの驚異的なパワーと加速でも、車体の軋みや振動も無く静か

■高速域でも、車体がブレることのない安定感の高さ

■車体重量が重くとも、その重みを全く感じさせないステアリングフィールの軽さと油圧式パワーステアリングの賢さ

こうして見ると、500万円台からこれだけの性能を堪能できるのは珍しいところ。

ラダーフレームを採用するクロカン系で、乗り心地や直進安定性を求めるのは違うとは思いますが、その要求を満たしてしまうほどの技術力と奇跡をもたらせるのがランクル300の魅力の一つだと思っています。

2ページ目:魅力が多くある一方、ランクル300最大の欠点は?ランクルFJの良さはどんなものがある?