2018年モデル・アルファロメオ「4C」が一部改良へ。サスペンションやステアリングシステムを改善

2022-06-29

アルファロメオのコンパクト2シータスポーツクーペの「4C」が、2018年モデルとして一部改良へ。
アルファロメオ「4C」は、同社の復活に先駆けて設計されたモデルで、カー・セールスデータベースでの調べによる昨年の売上げは欧州とアメリカで合計1,671台とまずまずの売れ行き。
今回の一部改良には、アルファロメオとマセラティのエンジニアリングボスを務めるロベルト・フェデリ氏曰く「サスペンションの改訂とステアリング・システムの改善、ボディカラー(新色)の追加、そして内装の変更、エンジンの改良を行う」とのことで、よりしなやかさを増した足回りと操作性を高めたステアリングシステム(恐らくパワステを採用)、その他諸々の変更を実現。


パワートレインについては、従来の排気量1.75L 直列4気筒ターボチャージャーエンジン、最高出力240ps、最大トルク349Nm、0-100km/hの加速時間は4.1秒、最高時速257km/hにまで到達するスペックから更なる改良を加えるとのことで、「ジュリア・ヴェローチェ/ステルヴィオ」にも採用される排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジン、最高出力280psを発揮するエンジンが搭載されるとの噂も浮上。
なお、ロベルト・フェデリ氏の説明によると、同車の一部改良の一方で、熱いファンからの要望でもあるマニュアルトランスミッションの設定は行わないとのこと。

一方で気になるボディカラーの追加については、先日のドバイモーターショー2017にて公開されていた「4C」を確認する限り、メタリックブルーが追加される可能性が高そうです。
ただ、このブルーカラーは「ジュリア」に採用される”モンテカルロブルー”とは異なり若干明る目であることから、過去に「ブレラ」にも採用された”ミサノブルー”に近い色合いでもありますね。

関連記事①:アルファロメオが2020年に「4C」の次期モデルを計画中。若干マセラティ風?

アルファロメオは、現在のコンパクトスポーツモデル「4C」の次期モデルを2020年までには販売したいとの意向を示していることがわかりました。

この計画は、昨年ごろから浮上してものですが、アルファロメオの代表的なモデルでもある「4C」の次にスパルタンな車を作り上げるとなると、相当な期間を要するとのこと。
つまりは、それだけ「4C」の完成度が高かったと思われ、アルファロメオとしてもかなりハードルの高い課題を持っていることとなります。

ちなみに、その中で現在作成されている「4C」の次期モデルと思われるレンダリング画像が公開されていますが、車体形状は大きな変更は無いものの、フロントヘッドライトの形状を見る限りでは、マセラティ「ギブリ」にも見え、アグレッシブな表情に変化していますね。

リヤにおいても、テールライト周りも「ギブリ」が意識されている一方で、マフラは4本出し。そしれてリヤディフューザーのデザインがかなりスポーティな印象を受けますが、恐らくこのデザインをベースに徐々に変更を加えていくと思われますが、今後どのようなデザインへと進化していくのか非常に気になるところです。

関連記事②:アルファロメオに特別仕様車「4C/4Cスパイダー107thエディション」が登場。価格は1,070万円

アルファロメオは、来月の5月と6月の2か月間のみの限定販売で、アルファロメオ創業107周年を記念した限定モデル「4C/4Cスパイダー107エディション」を販売することがわかりました。

このモデルは、国内にて販売されている「4C/4Cスパイダー」の車両をベースに、海外にて設定されているカーボンモノコックパーツ(ドアミラーカバー、サイドエアインテーク部)を装着させた、ある意味赤字覚悟のオプション満載の限定モデルとなります。

基本的な車体デザインは変わらないものの、専用スポーツサスペンションが装着されたことにより、ローダウン化され、更なる重心バランスが安定した一台に。

もちろん、オープンタイプのスパイダーモデルも登場しており、上記同様にカーボンパーツ多彩のお得なモデルとなっています。
パワートレインは、排気量1.8L 直列4気筒直噴ターボエンジンを登載し、最高出力240ps、最大トルク350Nmと、ベース車両と変わらないものの、やはり特別モデルとだけあって、希少性は非常高いと思われます。
ちなみに、価格は「4C/4Cスパイダー」ともに1,070万円(このあたり、アルファロメオは相当に頑張ったと思われる)となっており、107周年にちなんだ価格帯となっています。