アストンマーティン「DB11」がリコール。AMG製パーツの流用によりエアバッグが破裂する恐れ有り

2020-05-26

アストンマーティンの主要モデルとなる「DB11」がリコール。
リコール内容としては、AMG製パーツとして流用している電気回路に静電気が帯電しやすいとして、これにより不十分な接地であったことから、意図せずエアバッグが破裂し、ドライバを傷つける恐れがあるとのこと。
しかも、AMG製パーツを提供するダイムラーより、この問題でドライバが軽傷を負う案件が発生済みであると報告。
アストンマーティンとしては、こうした問題に未だ直面していなかったことも影響してか迅速に対応するとして、無償修理という形にて1台当たり2時間のリコール作業を実施するとのこと。
※但し、リコールを開始するのは2月からの予定。


ダイムラーは昨年、約100万台にも及ぶリコールを発表しており、それらの対象となるモデルとしては2012年~2018年に製造された「Aクラス」「CLAクラス」「Bクラス」「Cクラス」「Eクラス」「GLAクラス」「GLCクラス」。
この問題の詳細としては、静電気放電やクロック・スプリングの破損、ステアリング・コンポーネントの不十分な接地といった3つの問題が特定されていて、これと同じ問題が発生しているのが「GLAシリーズ」をベースとしたインフィニティ「QX30」で17,500台の大量リコールを発令していました(これについてのリコール対応はまだまだ時間がかかりそう)。

また、アストンマーティンは今回のリコール以外にも、昨年末にトランスミッションとパワートレインの問題についてもリコールを発表済みで、これの対象となるモデルは2009年~2016年に製造された「DB9」「Virage」「DBS」「Rapide」の4モデルとなっています。

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Reference:autoevolution