メルセデスベンツAMG「C63S」等の12車種がリコール、エアサスやESP不具合により走行に支障有り

2020-05-26

メルセデスベンツのスポーツブランドモデルAMGより、「C63シリーズ」等の10車種を超えるモデルに対してリコールを発令。

リコールの内容としては、横滑り防止機能(ESP)の不具合によるもので、ESPコントロールユニットの制御プログラムが不適切なために濡れた路面等での急発進時にタイヤの空転を制御できず、駆動系に激しい振動が生じてしまいディファレンシャルの取付け部に亀裂が入ることがあるとのこと。
そのため、使用を続けてしまうと亀裂が進展して取付け部が破損しディファレンシャルが傾き、最悪の場合、ドライブシャフトが損傷して走行不能になるおそれがあるとしてリコールを発令。

対象となるのは、2015年4月14日~2017年4月10日に製造された「C63/AMG C63S」「C63S/AMG C63S」「C63ステーションワゴン」「C63SW」「C63Sステーションワゴン」「C63S SW」「C63クーペ」「C63Sクーペ」「C63カブリオレ」「C63Sカブリオレ」の12車種で、計1,303台がリコールとなります。

改善措置としては、全車両、ディファレンシャルの取付け部を点検し、損傷がない場合はESPコントロールユニットおよびユニットに連動しているサスペンションコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。または損傷がある場合は、さらにディファレンシャルのエンドカバーを新品に交換する、リコール作業を実施するとのことですが、これによる不具合や事故は発生していないとのこと。

Reference:Response


次は、スポーツモデルAMG「E43シリーズ」を含めた5車種のリコール。
リコールの内容としては、エアサスペンションの不具合によるもので、フロントエアサスペンションのエアベローズが製造不適切なために走行時の振動等により固定金具(サポートリング)が外れ、エアベローズが破損することがあるとのこと。
そのため、警告灯が点灯するとともに車体が傾き、最悪の場合、走行安定性を損なうおそれがあるとしてリコールを発令。

対象となるのは、2017年4月10日~2017年9月19日に製造された「GLC43 4M」「AMG GLC43 4MC」「AMG E43 4マチック」「AMG E43 4M SW」「AMG E63S 4M+」の5車種で、計600台がリコールとなります。

改善措置としては、全車両、エアサスペンションの製造番号を確認し、該当する場合はエアサスペンションを良品へ交換する、リコール作業を行うとのこと。
なお、これによる不具合は既に23件発生していますが、事故は発生していないとのことです。

Reference:Response

【直近のリコール関連記事】
メルセデスベンツ「Gクラス」等がリコール。クルーズコントロールに不具合有り
ポルシェ「パナメーラ」がリコール。シートベルト締めてるのに警告灯消えないって何ぞ?!
三菱「デリカ」等が4万台を超える大規模リコール。タカタ製エアバッグに不具合有り
カワサキ「Z125プロ」がリコール。ECUプログラム不具合によりエンジンが停止する恐れ有り
ジープ「グランドチェロキー」等がリコール。走行中にエンジン停止&エアバッグが展開しない恐れ有り
ダイハツ「トール」、トヨタ「パッソ」等新型モデルがリコール。ブレーキの効きが異常に高くなる恐れ?
スズキ「ワゴンR/アルト」等が20万台を超える大型リコール。サスペンション不具合にて走行不能の恐れ有り
メルセデスベンツ「S300h」がリコール。バキュームポンプ不具合によりブレーキ警告灯ランプが点灯する恐れ有り