全然嬉しくないわ!トヨタ「プリウス」が不名誉極まりない4年連続盗難被害トップに

2022-06-29

日本損害保険協会が毎年発表する、自動車盗難に関する保険金支払いの実態調査において、過去3年連続で圧倒的盗難件数を樹立していたトヨタ「プリウス」が、何とも今年で4年連続の盗難件数No.1を獲得。
全く持って嬉しくも無ければ、不名誉極まり無い歴史的記録ではありますが、昨年に比べると1か月間の被害件数は-22件減少となる278件で、ほんの少しずつではありますが、車両のセキュリティ向上・対策を施すオーナーが増加したのではないかと思われます。
ちなみに、その中で圧倒的件数を誇ったのが何を隠そうトヨタ「プリウス」の62件、そして2位は同社「ランドクルーザー」が32件、3位も同じトヨタの「ハイエース」が25件となりました。


ちなみに、トヨタ「プリウス/ランドクルーザー/ハイエース」が盗難被害に遭遇する理由としては、こうした人気モデルの車両を分解→海外へと輸出→海外にて組立→再市販というフローが、海外では非常に需要が高く、その中でもトヨタブランドは圧倒的価値と信頼性(つまりは低コストで高品質)を持っていることから盗難の対象になりやすいのだとか。
また、近年多くみられる「積み替え」という盗難手段によると、”車を制御するコンピュータを自分が用意した別の危機にすり替えてエンジンをかける”といったもの。


以前、レクサス「LX570」が簡単に盗難されてしまうという動画が公開されていましたが、恐らく以下の動画のような似た手口で行われたのではないかと思いますね。

ちなみに、マツダ「CX-5」も同様の手口にて盗難可能みたいです。

こういった「積み替え」の被害を多く受けているのがトヨタ「プリウス」とのことですが、「プリウス」は過去3年間盗難被害の多い自動車ランキングで3年連続トップ(全くうれしくないですが)をとっており、年々その被害台数もほんの少しずつ減少傾向にあるものの、被害レベルは悪化(ドライブレコーダやレーダー探知機、ナビゲーション画面の盗難被害等)しているとのこと。

今回の「積み替え」という新たな手口も、現代の車の電子制御化が進んだことが起因していて、本来の電子キーを操作すると、登録番号が一致して制御機器が作動しドアの鍵が開いたり、エンジンがかかったりする仕組みを利用して、制御機器を付け替えることで、それに伴って別の電子キーが有効になるという落とし穴があるために「簡単に盗難されてしまう」というわけですね。

ただ、こういった盗難被害に対して私たちユーザが今後どのように対策していくべきか、という点に関しては、イモビライザーやバー式ハンドルロックなどの活用、防犯設備が充実した駐車場の利用等、様々ではありますが、少しでも対策につなげられることがあるなれば、若干のコストがかかってでも、盗難被害によって降りかかる損失を考えると、「安心をお金で買う」といった選択は非常に重要なのかもしれません。

関連記事:3年連続で盗難被害トップのトヨタ「プリウス」が新たな手口で盗難可能に。4年連続で盗難トップになってしまうかも(2017/8/1投稿)

Reference:Response