レクサス・新型「ES300h F SPORT」を見てきた。その他のグレードと何が違うのか比較してみよう

2020-05-27

「ES」初となる”F SPORT”も見てきた

先日、レクサスの新型ミドルサイズセダンで7代目となる「ES300h」を拝見し、量産車としては初となるミラーレス機能やその他のデザイン性について細かくチェックしてきましたが、今回は「ESシリーズ」としては初のグレード導入となる”F SPORT”もチェックしていきたいと思います。
前回は、上位グレードとなる”version L”を拝見したので、今回はそのグレードと”F SPORT”の違いを比較しながらチェックしていきたいと思います。

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早速「ES300h F SPORT」の外観をチェックしてみよう

今回拝見したのは「ES300h F SPORT」というスポーツ(中間)グレードのハイブリッドモデル(新型「ES」はハイブリッドモデルしかラインナップしない)で、ボディカラーはF SPORT専用の”ホワイトノーヴァガラスフレーク”となっています。
早速、”version L”と比較しながら見ていきたいと思います。

まずはフロントの比較から

まずはフロントデザインからチェックしていきましょう。
左側が”F SPORT”で、右側が”version L”となります。
”F SPORT”のフロントスピンドルグリルがメッシュ(網目)調になっていますが、これはレクサスの”F SPORT”グレード全てに共通されるデザインとなりますね。
一方の、”version L”はフロントグリルがL字を縦に幾重にも重ねたシンプルなデザインとなっています。
この時点でかなり大きな印象の差が生じていますね。

個人的には、”F SPORT”グレードの方が、より「LS F SPORT」のデザインに近いと思います。

フロントのエアインテークはこんな感じ。
”F SPORT”はダミーデザインではあるものの、メッシュヴェゼルをポン付けすることで、フロントのブラックの部分を増やしてスポーティさを向上させています。
一方の”version L”は、メッキフレームに加えてブラックの細いパーツをポン付けすることで、メッキを加味したことによるエレガンスさを強調させていますね。

フロントヘッドライトは特に差は無いですね。
三眼フルLEDヘッドライトは非常にエレガントでアグレッシブさを感じさせるのですが、L字型アローヘッド形状のデイタイムランニングライトがシンプルなシングルシームレスにて仕上げられています。
※ちなみに、三眼フルLEDヘッドライトは”Version L/F SPORT”のみ標準装備されていて、ベースグレードは有償オプション(税込201,960円)となるのでご注意を。

サイドも比較してみよう

サイドデザインもチェックしてみましょう。
スペースの関係上、”F SPORT”を真横からチェックすることはできませんでしたが(納車ルームに保管してあったので…)、大きな違いと言えば、フロントフェンダーに貼付された”F SPORT”バッジホイール、そしてサイドミラーぐらいですかね(足回りなどはちょっと異なりますが今回は省略)。

レクサス「ES」では、量産車としては世界初となるデジタルアウターミラーが採用されていますが、このアウターミラーが設定できるのは上位グレードの”version L”のみ。
しかも、このデジタルアウターミラーは有償オプションで216,000円(税込)とかなり高額です。
”F SPORT”グレードでは、従来サイドミラーが装備され、同グレード専用のブラックとメッキを加味したサイドミラーキャップが装着されます。

ホイールデザインはこんな感じ。
”F SPORT”では、同グレード専用19インチのダークプレミアムメタリック塗装されたアルミホイール(タイヤ規格は235/40R19)を装着。
一方の”version L”では、同グレード専用の18インチのハイパークロムメタリック塗装されたノイズリダクションアルミホイール(タイヤ規格は235/45R18)を装着します。
個人的には、スクリューデザインの”version L”専用18インチホイールにブラックペイント処理したホイールが好みかも。

リヤも比較してみよう

こちらはリヤデザイン。
少々わかりにくいですが、”F SPORT”では専用ラゲージドアガーニッシュに漆黒メッキを加味し、リヤスポイラーが追加で標準装備されます。
”version L”では、漆黒メッキは加味されず、リヤスポイラーは有償オプション装備(税込32,400円)となります

インテリアも比較してみよう

まずはフロントドアを開けた際の内ドアから見ていきましょう。
”F SPORT”の内ドア部分は、オールブラックの合成皮革L texを使用していますね。
”version L”は、シャトーと呼ばれるインテリアデザインにセミアリニン本革を採用しています。
内ドアスピーカーは、マークレビンソンサラウンドシステムをオプション設定しているかどうかでデザインが異なりますが、もしこのサラウンドシステムを設定していなければ、”F SPORT”のようなデザインとなりますね。

車内はこんな感じ。
”F SPORT”は非常にシンプルなデザインとなっていますね。
ちなみに、”version L”以外のグレードにおいて、”エントリーグレード”のシート材質は合成皮革を意味するL tex、”F SPORT”も専用L texが標準装備となり、それ以外のシート材質は選択できないようになっています。
個人的には、”F SPORT”に専用本革シートが設定されていないのは非常に残念ではありますが、全グレードにおいてフロントシートベンチレーション(シートエアコン)とシートヒーターが標準装備されているのは非常にありがたいポイントだと思います。

液晶メータまではさすがにチェックできる時間が無かったため撮影はできていませんが、”F SPORT”では、ステアリング真下に”F SPORT”ロゴ貼付、更には専用ディンプル本革シフトノブ、そして専用アルミ製スポーツペダル&フットレストが標準的に装備されます。

最後に「ES300h」の主要緒元と価格帯もチェック

新型「ES」の主要緒元とグレード別の価格帯は以下の通りとなっています。

【主要緒元】
①エンジン:排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+電動モータ
②全長4,975mm×全幅1,865mm×全高1,445mm・ホイールベース2,870mm
③エンジン出力/最大トルク:178ps/221Nm
モータ出力/トルク:120ps/202Nm
④トランスミッション:電気式無段変速機
⑤使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
⑥燃費(JC08モード):23.4km/L
⑦燃料タンク容量:50L

【ES300hの価格帯(税込)】
ベースグレード(FF)・・・5,800,000円
F SPORT(FF)・・・6,290,000円
version L(FF)・・・6,980,000円

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