【価格は276万円から】マイナーチェンジ版・日産・新型「キックス」の最新情報をディーラーにて聞いてきた!グレードは僅か2種類、エンジンはe-POWERのみだが大丈夫なのか?!

2020-05-27

~ようやく新型「キックス」の詳細となる情報が明らかに~

フルモデルチェンジ版・日産の新型「ジューク(Nissan New Juke)」が日本では販売されず、日本市場では先代モデルを持って正式に販売終了し、その代わりとしてマイナーチェンジ版・新型「キックス(Kicks)」が導入されることが決定していますが、遂にこのモデルの最新情報を入手することができたのでお伝えいたします。

先日、いつもお世話になっている日産ディーラーに取材訪問させていただいたところ、新型「キックス」の発売日やグレード内容、更にはグレード別価格帯が明らかに。

まず新型「キックス」の発売時期は6月3日、発表日は5月18日に仮決定しているとのことで、既に私が訪問しているディーラーでは、4月初めの時点で見積もり作成並びに先行予約も受け付けているとのことでした。

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~新型「キックス」のグレードは僅か2種類のみ、何と四輪駆動(4WD)の設定は無し!~

そして気になるグレード展開についてですが、意外と少ない「X/Xツートンエディション」の僅か2種類のみで、駆動方式も前輪駆動(FF)のみをラインナップ。
それぞれのグレードにて大きく異なる部分といえば、Xツートンエディションが内外装の2トーンカラーを選択できることや、Xがファブリックシート、Xツートンエディションが合成皮革を使用したシートになります。

なお、シートヒーターについては標準装備ではなくオプションでの設定になるとのこと。
具体的にはXグレードでは「フロントシートヒーター/ステアリングヒーター/寒冷地仕様」(55,000円)のセットがメーカーオプション扱いで、Xツートンエディショングレードでは、このセットが標準装備扱いとなります。
一方で、両グレード共にメーカーオプション扱いとなるのが、「インテリジェントアラウンドビューモニター/インテリジェントルームミラー」(69,300円)となるようですね。
ちなみに、タイヤ・アルミホイールサイズについては全グレード17インチアルミホイールが標準装備となります。

グレード展開が少なすぎるのも気になるところですが、四輪駆動をラインナップしていないというのはちょっと残念なポイントかも。
やはり日産の新型車を待ち望んだ人もいれば、雪国では四駆が必須となるため、日産はこうしたニーズに応える必要があると思うのですが、あくまでもシティ派クロスオーバーという立ち位置を確立するために前輪駆動で勝負を仕掛けてきているのかもしれません。

そしてパワートレインについては、「セレナe-Power/ノートe-Power」などに搭載される排気量1.2L 直列3気筒ガソリンエンジン(最高出力79ps/最大トルク103Nm)+電気モーター(モーター出力109ps/最大トルク254Nm)を組み合わせた改良型のe-POWERモデルのみをラインナップするとのことですが、ガソリンのみでのラインナップは一切ないとのこと。

~マイナーチェンジモデルなのでプラットフォームは一新せず~

ちなみにプラットフォームについては、今回はあくまでもマイナーチェンジとなるため、ブラジル市場向けに4年前に設計された車からそのまま流用されたVプラットフォームを採用。
ルノー「キャプチャー」等に採用されるM0プラットフォームが採用される?との期待もあったそうですが、基本的な走りの質感について劇的な変化は期待できないかもしれません(但し若干の剛性や静粛性などの向上は期待できると思う)。

あと、個人的にかなり期待していた電動パーキングブレーキやオートブレーキホールドについては、残念ながら今回の新型では採用されていない→ディーラーにて新たに配布されたスタッフマニュアルより、正式に電動パーキングブレーキとオートブレーキホールド、更にはプロパイロットシステムも全車標準装備される(2020年4月20日/加筆訂正)とのこと。
ただ、外観についてはある程度の変化が加えられるとのことで、フロントのVモーショングリルは若干大口化され、フロントヘッドライトが水平基調の切れ長な二眼式LEDヘッドライトを採用(ハロゲンは無し)。

ボディサイズにおいても、実用性と快適性を向上させるために全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,610mm、ホイールベース2,620mmとのことで、新型「ジューク」よりも全幅は5mm狭いものの、全長と全高が大きく、加えてボディスタイルもクーペ風SUVではないとのこと。
ただ、競合モデルとなるであろうトヨタ「C-HR」の全長4,385mm×全幅1,795mm×全高1,550mm、ホイールベース2,640mmに比べるとかなりコンパクトではありますね。

~ボディカラーも見ていこう~

気になるボディカラーラインナップですが、これは暫定情報ではあるものの、一応モノトーンカラーが9色で、2トーンカラーが4色の計13色がラインナップされる予定とのこと。但し、2トーンカラーはXツートンエディションでしか選択できないのが残念。
具体的には以下の通り。

【新型「キックス」ボディカラー一覧】

[モノトーン]
・サンライトイエロー(有料色)

・ブリリアントホワイト(有料色)
・チタニウムカーキ(有料色)
・プレミアム〇〇〇オレンジ(有料色)
・ブリリアントシルバー
・ダークブルー
・ナイトベールパープル
・ラディアントレッド
・ピュアブラック

[2トーン]
・[ボディ]ブリリアントホワイト×[ルーフ]ピュアブラック(有料色)

・[ボディ]ダークメタルグレー×[ルーフ]ピュアブラック(有料色)
・[ボディ]プレミアム〇〇〇オレンジ×[ルーフ]ピュアブラック(有料色)
・[ボディ]ラディアントレッド×[ルーフ]ピュアブラック(有料色)

~新型「キックス」の価格帯はこうなっている~

最後に新型「キックス」のグレード別価格帯は以下の通りとなっています。

【新型「キックス」グレード別価格帯一覧(10%税込み)】

・X[2WDのみ]:2,759,900円
・Xツートンエディション[2WDのみ]:2,869,900円

意外にもXツートンエディションは290万円を切っていますが、そもそもこれだけの価格帯を支払う価値のある一台なのか?というのが正直なところ。
一応「ジューク」の後継という立ち位置ですが、それでも現行の2WDモデルとなる2,011,900円~2,597,100円よりも圧倒的に高額であることは確か。
実際に発表された個体を見てみないとわからない部分でもありますね。

日産としては、久々というか待望の新型SUVモデルの発表ということで、かなり気合が入っているとは思いますが、やはりグレード展開があまりにも少なすぎることや、パワートレインが一択ということ、前輪駆動しか設定が無いこと等、既に課題が山積みのようにも見え、更には例の社会問題で自粛ムードが高まっている中、どのように販売を行っていくのは注目したいところです。

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