納車された?マクラーレン・スピードテールが約5.2億円にて転売中。新車価格よりも2.5倍以上、但し現車の写真が無い以上は売れる可能性はほぼ無し

スピードテールはメイン市場でもあるアメリカにて納車されるにはかなりハードルが高い?

スピードテールは、既に2~3台ほど欧州市場をメインに納車されているとのことですが、果たして今回の個体がその2~3台に含まれているものなのかは不明で、購入意思があろうとなかろうと現車の画像が公開されない限りは売れることはまず無さそう。

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なおマクラーレンにとってメイン市場となっているアメリカでは、限定106台のうち約3分の1となる約35台のスピードテールが納車される予定なのですが、現在一台も納車されず欧州市場から先に納車されています。


なぜアメリカでの納車が難しいのか?

その理由としては、先代F1からの系譜となる3シータ-レイアウト(運転席が中央、両サイドに2席)で、車両に搭載されるサイドマウントエアバッグが許可されていないため、アメリカ規則を遵守できていないようです。

二つ目の理由が、従来車両に搭載されるサイドミラーが無く(厳密には格納されている)、コックピットにカメラやスックリーンを使用しているということがアメリカでの公道走行の条件を満たしていないという問題に陥っているそうです。

日本では、市販車世界初となるレクサスESにデジタルアウターミラーと呼ばれるミラーレス機能が採用されていますが、これは日本での公道走行の基準を満たしているため走行は問題無しと判断されています。

しかしながら、今回の例で言えばアメリカではそういったミラーレス機能を採用している個体は公道走行を許可されていないため、サーキット以外では走らせることができなくなっています。

必ずしもアメリカでスピードテールが運転できないというわけではない

ただ、必ずしもスピードテールがアメリカにて公道走行できないかと言われるとそうではなく、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の規則である”Show or Display”ルールに申請すれば、特定の車両が道路規制を免除されるとのことで、原則として年間2,500マイル(約4,000km)まで走行できるとのこと。

但し、この申請はマクラーレンを通してサポートしてくれるものではなく、購入したオーナー自身が責任を持って申請しなければならないので非常に面倒なプロセスとなります。

気になるスピードテールのスペックは?

そんなスピードテールのパワートレインは、マクラーレンのアルティメットシリーズP1より引き継いだハイブリッド技術を採用し、マクラーレン・セナ(McLaren Senna)同様の排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンに電気モータを組合わせることでシステム総出力1,035hp/最大トルク1,150Nmを発揮。

直線性のパフォーマンスとしては、0-300km/hの加速時間が12.8秒、最高時速は403km/hにまで到達するマクラーレン史上最速のハイパーカーとなります。

【MY HERMES MCLAREN SPEEDTAIL IS FINALLY COMPLETE! || Manny Khoshbin】

そしてこちらが、アメリカの大富豪マニー・コシュビン氏がオーダーしたエルメス仕様のワンオフ・スピードテール。

ボディカラーはダークブルー系で、エルメスの有名色となるブルーアンクルを採用している可能性が高そう。

そしてマニー・コシュビン氏曰く、今回の個体は106台中24番目に製造するよう依頼していて、この理由にはエルメスの本社が24番地にあることや、スカーフなどに24という数字をあしらっていることから、その数字にリンクするように24番目をチョイスしたとのこと(24番目という早めの数字を選択できるのも大富豪の特権)。

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Reference:CARSCOOPS