何もかもがクレイジー!ランボルギーニが世界限定40台のみとなる最強のV12エンジン搭載モデル・エッセンツァ(Essenza)SCV12を世界初公開【動画有】

2020-07-30

エッセンツァSCV12のクレイジーなスペックなどをチェックしていこう

単純にパワーがあるだけのレーシングカーではない

エッセンツァSCV12は、ただ単純に最高出力830ps以上を発揮するだけでなく、エンジンサウンドを強調するために背圧を低減し、それでいてパフォーマンスを向上させるカプリスト(Caprist)エキゾーストパイプもインストールしているので、そのサウンドは公道仕様では実現できないような圧倒的な咆哮を奏でるとのこと。

エンジンやエキゾーストサウンドだけでなく、車体重量は1,380kg以下と超軽量のため、何とパワーウェイトレシオは1.66ps/kgとケーニグセグ等のハイパークラスと同等レベル。

そして過激なリヤウィングなどを備えることで、250km/hの速度に到達した際は、1,200kgのダウンフォース量を発生するため、この辺りもマクラーレン・セナ(McLaren Senna)の800kgを余裕でクリアしていますね。


ボディ形状も空力特性を考慮した最強のV12

別の角度から見てみると、フロントフードにはセンターリブ付きのダブルエアインテークが設けられ、ラジエーターからの熱い空気の流れを分離し、冷たい空気をルーフスクープへと送っていきます。

更にフロントにはかなり攻撃力の高そうなフロントスプリッターが設けられ、サイドシルの垂直フィンと合わせて調整可能な大きなダブルプロファイルリヤウィングも装着された”パフォーマンスと空力の塊”に仕上げられていますね(よくこんなデザインが思いつくな…)。

サイドミラーの形状も明らかにスーパーカーなどとは異なる形状ですし、レーシングモデルらしいスライド式のサイドウィンドウも装備されています。

そして足元にはアルミでも鍛造でもないマグネシウムホイールが装着され、フロント19インチ・リヤ20インチと控え目ながらも、ブレンボ製ブレーキキャリパーとピレリ製タイヤを採用することで、ハイグリップ且つ限界まで攻め込んだ走りを提供することが可能になるそうです。

インテリアは意外にもシンプル…だけどレーシングモデルの特徴でもあるアレが無い?!

それでいてこの先進的でまるで宇宙線のようなコックピットですが、何とロールケージを一切必要としない新世代カーボンファイバーモノコックシャシーを採用しているため、通常のGTカーやレーシングモデルに比べて圧倒的に乗降りが楽になっているんですね。

先述の通り、本当に車とは思えぬほどにエクストリームなインテリアデザインを持っていて、インストルメントパネルとダッシュボードは非対称ですし、カーボンにて採用されたYのアッパーダッシュやF1のシングルシートステアリングホイールから着想を得たマルチファンクションステアリングホイールなど、全てが特別で何個も作れるような簡単な代物ではないことが容易に想像できますね。

ランボルギーニが最後の最後に本気を出したV12NAの真骨頂

なおこのモデルに関して、ランボルギーニCTOのMaurizio Reggiani氏は「Essenza SCV12は、1963年以来のブランドの象徴でもあるV12NAの究極の表現であり、エンジニアリングの完成度の追求と洗練された空力学、未来的なデザイン、および内部ロールケージのないカーボンモノコック等、全てが革新的なソリューションを組み合わせた唯一無二の一台である」と自信を示しています。

 【Essenza SCV12: Hypercar for the purest track experience】

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Reference:CARSCOOPS