ゴードン・マレーが設計した1,000kg未満の軽量ハイパーカーT.50を世界初公開!背中に巨大ファンを搭載、これが本物のマクラーレンF1の後継だ

T.50はとにかくコンパクトでライトウェイト、バランスに優れたハイパーカー

サイドからのスタイリングも非常にコンパクトでスタイリッシュ。

全長4,352mmとなるため、ポルシェ718ケイマン(Porsche 718 Cayman)の4,379mmよりも27mm短く、更にはフルモデルチェンジ版・シボレー新型コルベットC8(Chevrolet New Corvette C8)の4,630mmよりも278mm短いサイズとなっています。

シャシーとボディの両方にはカーボンファイバーコンポーネントを採用していて、何とモノコックと外装パネルの重量は150kg未満に抑えているとのこと。

V12エンジンのパワーはかなり控えめですが、その分車体重量を極限まで軽くし、それでいて快適性能を失わないように配慮された究極のハイパーGTといえるでしょう。


巨大ファンはT.50のパワーを最大限に引き出す効率的なアシストシステム

続いてリヤデザインを見ていきましょう。

リヤエンドには片側1灯式のフェラーリ風丸型リヤテールランプやセンター2本だしエキゾーストシステム、そして衝撃的な400mmの巨大ファンを搭載したSFチックなスタイリングに仕上げられています。

特にこの巨大ファンがT.50の最も魅力的な機能の一つで、ピースが最大7,000rpmで回転し、48Vの電気モーターによって作動するシステムとなっています。

アクティブリヤスポイラー及びディフューザーと連動していて、通常の運転ではダウンフォース量を50%、ブレーキモードでは100%増加し、更にはエンジンのラムエア誘導としても機能するので、パワープラントの出力を約49hp増加させることも可能となっています(ただの扇風機ではなく、機能性もまるでSFの世界)。

インテリアもマクラーレンF1の伝統を忘れない

インテリアはもちろん、マクラーレンF1の系譜を受け継ぐ3シータ-レイアウトで、運転席はセンターシート(しかも運転席のみシートカラーが異なる)。

トランスミッションは6速MTとなるため、足もとは3ペダル式となります。

ペダルは全て下からニョキっと生えた感じのオルガンタイプ。

アルミの削り出しというのもグッドポイントだと思います。

何と仕様決めはゴードン・マレー氏と共に!

ちなみにこの内装、シートやスタリングホイール、ペダルは全て、設計士であるゴードン・マレー氏と直接打ち合わせをして自分の好みの位置に設定することができるという特典付き。

あこがれの人との仕様決めができるというのは、これ以上に無い幸せなことだと思います。

なおT.50は、世界限定100台のみ販売される計画で、価格は約3.3億円から、生産開始時期は2022年1月を予定しているとのことです。

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Reference:motor1.com