BMWが「530e iPerformance」専用ワイヤレス充電システムを開発・販売へ。生産は7月にスタート

2020-05-26

BMWが、EVと内燃機関を兼ね備えたプラグインハイブリッドモデル「530e iPerformance」(PHV)専用のワイヤレス充電システムを開発し、販売スタートしました。
この充電システムは、従来必要なプラグイン(充電用接続コネクタ)を一切排除し、充電マットの上に「530e iPerformance」を置くだけで、自動的にバッテリを充電するという世界初の画期的なシステムを導入しました。


このシステムには、ドライブウェイに設置されたグラウンドパッド(もしくは、車が駐車されている場所)と車両の下面に貼られたCarPadが含まれていて、2つのデバイスが約8cm(3インチ)の距離にまで近づいた時に、磁場を作りだし、僅か3.2時間という時間にて3.2kWのバッテリ充電作業を行うようになっています。
上記にもある通り、車体にプラグを差し込む必要性がなく、ボタンを押す必要性もないので、マットの上に車両を置くだけというのはとても楽なシステムですね。

なお、このワイヤレス充電システムが生産される時期は7月からとのことで、ドイツから最初にリース提供される予定となっています。
その後は、アメリカやイギリス、日本、中国へと続く予定で、近い将来として「5シリーズ」以外のプラグインハイブリッドモデルを搭載するモデルを対象専用のマットが開発されると思われます。

価格帯については不明ですが、様々な公共施設やショッピングセンターにも配置される可能性が高く、より簡易的に充電が行えるシステムが提供される可能性は十分に高そうですね。

Reference:CARSCOOPS

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昨日より開催中の北京モーターショー2018(別名:オートチャイナショー2018)にて、BMWの100%電気自動車モデル「iX3」がワールドプレミア。
このモデルは、BMWのクロスオーバーモデル(X3?)をベースに、「i Vision Dynamics」と同様のブルーのアクセントを加え、擬似的なキドニーグリルを設けた新たな外観となっています。

「iX3」のフロントフェイスからサイドスカート、リヤディフューザーにかけて多くのブルーアクセントが加えられ、車両自体はムーン仕上げのムーンストーンシルバーシェードを採用し、ホイールは空力効率を考慮して設計されています。

「iX3」はBMWの第5世代の電気駆動システムの恩恵を受け、最高出力270hpを発揮します。
バッテリパックは大型の70kWh以上を搭載し、WLTP(Worldwide harmonized Light Vehicle Test Procedure)サイクルに従うことにより、航続可能距離は400km以上を達成します。

充電については、最大150kWの高速充電ステーションに接続し、高電圧バッテリを僅か30分にてフル充電が可能となっています。
ただ、「iX3」はコンセプトモデルとして登場しているため、実際に市販化するかは不明ですが、2020年には量産モデルとして登場することが期待されています。
なお、その1年後には同社主力EVモデルが登場する可能性が高く、そのモデルは高度な自律走行システムが導入され、航続可能距離700kmを達成すると言われています。

【BMW Concept iX3 video debut】