フォルクスワーゲンのEVハイパーカー「ID.R」がニュルブルクリンクにてテスト走行。目標は6分45秒未満、市販車最速を目指す【動画有】

2022-06-29

2018年夏ごろ、パイクピークスにてフォルクスワーゲンのEVスーパーカー「ID.R」が、驚異の7分57秒を記録しましたが、今回はドイツ・ニュルブルクリンクサーキットのラップタイムを更新するためにテスト走行を実施。
周回20.8kmのロングコースではありますが、市販車最速記録を更新するためにRomain Dumas氏によってフルスピードでのドライビングテストが行われています。


~細かいセットアップは順調に改良され、記録更新に向けてのテスト走行も万全~

今回テスト走行を行ったドライバのコメントによれば「ID.Rは素晴らしいパフォーマンスを発揮している。コーナリングやストレートでの加速はレーシングカー以上のスペックを持っているように感じる。もちろん気になるところも複数あるものの、最も気になっていたショックアブソーバーとライドハイトといった足回りは既に調整が始まっている」とコメントしています。

現時点でフォルクスワーゲンが目標としているニュルブルクリンクのラップタイムは、中国・電気自動車メーカであるNextEV「NIO EP9」の6分45.9秒ですが、少なくともフォルクスワーゲンはこの記録よりも速くなることを目標に細かいセットアップが施されています。

気になる「ID.R」のパワートレインは、デュアルモータを搭載することでシステム総出力680ps/最大トルク650Nmを発揮。
直線でのパフォーマンスにおいては、0-100km/hの加速時間は2.25秒以下、最高時速は270km/hにまで到達。

今回のニュルブルクリンクサーキットでのラップタイムチャレンジでは、F1にて採用されている抗力低減システムと呼ばれる専用エアロパッケージが装備されるとのことで、元々軽量となる車体重量1,100kgから更に軽量化が施されます。
これによるパワーウェイトレシオ比も向上すると思われますが、恐らく「NIO EP9」のラップタイム記録は余裕でクリアしてくると思います。

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Reference:CARSCOOPS