これマジか…世界で僅か5台しか存在しない「フォードGTロードスター」がオークションにて出品へ。予想落札価格は驚異の約9.5億円に

2020-06-30

市場では登場したことの無いとんでもない「フォードGT」が登場

今月8月中ごろに開催されるRMサザビーズオークションにて、恐らく市場には全く流れていない超希少な「フォードGTロードスター(Ford GT Roadster)」が出品されるとのこと。

この個体は、フォードが僅か12台のみ製造した「フォードGT40」のプロトタイプモデルで、その内の7台がハードトップ仕様、そして残り5台がオープン仕様のロードスターとなるわけですが、今回出品されるのは世界で僅か5台しか存在しないロードスターとなります。


数多くのイベントやレジェンドドライバによって駆られた伝説の一台、その価値はいかほどに?

もちろん、プロトタイプモデルとなるためシャシーナンバーはありませんが、1965年3月に製造されたことと、”GT/108”シリアルナンバーが設定されていることが確認できるようになっています。

シリアルナンバーからも察しの通り、ハードトップ仕様が7台製造された後にロードスターが製造されているので、今回の出品モデルは一番最初に製造されたロードスターとなります。

この「フォードGTロードスター」は、イギリスのスラウにあるフォード・アドバンスト・ビークルズ工場にて製造されたもので、Colotti T-37トランスアクスルにコブラ仕様となるV型8気筒エンジンが搭載されています(最高出力等の公表は一切行われていないとのこと)。

ハードトップ仕様と同様に、シルバーストーンサーキットにてテスト走行が実施され、その後シェルビー・アメリカンへと輸出、カリフォルニア州ベニスのシェルビー・ショップへと出荷されました。

なおこのモデルは、その後数か月にわたって車やサーキットのイベントにて活用された後、シェルビーチームのドライバであるケン・マイルズ氏がラグナセカにて何度もデモンストレーションを行ったり、1965年後半には、何とF1界のレジェンドでもあるジム・クラーク氏とワトキンス・グレン氏によって操作された非常に価値ある一台となっています。

もちろん、その後においてもペブルビーチ・コンコルソデレガンツァやQuail Motorsports Gathering、そしてアメリア・アイランド・コンコルソデレガンツァといった有名なイベントにも出展され、定期的なメンテナンスも施しているため、今現在も自走は可能となっています。

今回出品される個体の予想落札価格は驚異の約9.5億円とのことですが、今後も更にその価値を高めることは間違いないと言われているそうで、もしかすると10億円以上での落札もかんがえられるかもしれません。

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Reference:CARSCOOPS