日産が今後販売する全新型車にプロパイロット(簡易自動運転)を標準装備へ。高価格帯はハンズオフ機能付きの2.0、低中価格帯は前方追従可能な1.0に

2022-07-31

日産の今後の新型車にはより一層期待できそうだ

各自動車メーカーが市販化に向けて力を入れている自動運転技術。

テスラの先進自動車運転システムはオートパイロット(AutoPilot)、レクサスの最上位グレードLS EXECUTIVEにのみ採用されるLexus Teammate、日産自動車の簡易自動運転システムはプロパイロット(ProPilot)と呼ばれていますが、この度日産自動車が今後販売する「全新型車」を対象に、簡易的な自動運転機能プロパイロットを標準装備するとのこと。

日本経済新聞によると、日本国内外にて今後販売されるであろう新型車/次期型車(おそらく具体的な対象はフルモデルチェンジ版・新型ノート(Nissan New Note)/新型エクストレイル(New X-Trail)/新型アリア(New Ariya)/新型フェアレディZ(New Fairlady Z)/新型セレナ(New Serena)/新型フーガ(New Fuga)等と推測)に対し、高価格車は高速道路での手放し運転が可能な「プロパイロット2.0」、低中価格車は前方車の追従が可能な「プロパイロット1.0」が標準装備されるそうです。


大手企業で簡易自動運転技術が標準装備されるのは日産が初

これについては、2023年度(2024年3月末)までに20以上の対応車を「世界で投入」と明らかにしているので、例えば2020年5月28日の日産中期経営計画のクロージングムービーにて登場した新型車たちは、プロパイロットを標準装備することになりそうですね。

なお、こうした簡易的な自動運転技術を全新型車へ標準装備するのは、大手企業では日産が初で、改めて「技術の日産」が世界で試される時が来ることになりそうですし、日産を筆頭に自動運転技術を身近なものへと進化させてくれる時が到来するかもしれませんね。

高価格と低価格のモデルはそれぞれ何を指す?

ちなみに、日本経済新聞が定義している「高価格車」というのは新型スカイライン/アリアのことを指していて、概ね500万円付近もしくはそれ以上を指していることを考えたら、次期エクストレイル/フェアレディZ/フーガがプロパイロット2.0、そして低中価格車というのが前述のモデル以外のことを指しています。

ただ、ここで一つ注意してほしいこととして、2023年度までに世界の新型車とは言っているものの、制度や高速道路などのインフラが未整備の国・地域は除くとのことで、例えばインド市場にて販売される新型マグナイト(New Magnite)はプロパイロットが標準装備されない可能性が高そうです。

更にもう一つ日本経済新聞によると、日産は現在走行位置や周囲のクルマの状況を認識する画像処理にて、イスラエルの自動運転技術ベンチャーのモービルの技術を活用した技術開発が進められているとのことで、より先進的でハンズフリー機能を超える自動運転システムが将来的に搭載されることになるかもしれません。

【【企業】#NissanNext A to Z】

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