2020年10月度の乗用車ランキング50で見られたトヨタの圧倒的勝利。SUVやコンパクトカーだけでなくミニバンまで…どうしてここまで売れるのか?

商品改良や販売戦略だけでなく、販売チャネル併売化も大きなカギとなっているようだ

さて、前回当ブログにてご紹介した2020年10月の新車販売ランキング50ですが、上位10位の内8台がトヨタという独占状態となり、しかもコンパクトカーやSUVという人気カテゴリに留まらず、ステーションワゴンやハッチバック、ミニバンまでもが上位を独占するなど、もはやトヨタの勢いを止めることができない状態になっています。

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こうしたランキングを見てみると、どうしてトヨタはこのような不況の中でも数多くの車種を売りさばくことができるのか?他とのモデルにはどういった差があるのか?というのが気になるところだと思います。

以下の内容は、トヨタディーラーや中古車ショップの見解をベースに記載しているため、私個人の偏見だけで記載したものではないことを予めご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。


1位を独占する新型ヤリスは、その販売方法が上手い

まずは10月度でも18,592台と圧倒的1位を獲得したヤリスですが、これはヤリス/ヤリスクロス/GRヤリスが全て含まれた台数を意味しているものの、そもそもここまで売れている背景には、レンタカー事業にてラインナップされているヴィッツとの総入れ替えによって販売台数が大きく影響しているようです。

もちろん、トヨタらしいエネルギッシュなデザインや燃費性能、走行性能も一般ユーザーから大きく評価されているのもありますが、一般ユーザーだけでなく法人顧客(営業車/レンタカー事業(特にトヨタレンタリース系))からの支持も大きいとのこと。

ルーミー/ライズも”統合化”や”競合が存在しない”というユニークな戦略で上位に

続いて2位/3位を独占した新型ライズ/ルーミーですが、新型ルーミーに関しては2020年9月にマイナーチェンジを施したことで、タンクとの統合化で販売台数が一気に伸び、更に商品力向上を図るべく電動パーキングブレーキ/オートブレーキホールドを採用したこと、そしてミニバンなどで何かと話題になっているオラオラグリルを採用したことで、顧客が購入意欲を掻き立てる要素があったのかもしれません。

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一方でライズに関しては、唯一の5ナンバーSUVという新たなAセグメントSUVを確立し、競合他社が存在しないことから完全な独り勝ちになっている印象ですね。

おまけにベースとなるモデルはDNGAを採用するダイハツ・ロッキーなのですが、このモデルよりも1万台以上多く売り上げている背景には、デザイン的な要素やトヨタブランドが大きく影響しているのだと考えられます。

トヨタのミニバンやSUVも上位を占める異常事態!これだけ売れる他の戦略とは?気になる続きは以下の次のページにてチェック!