ホンダがシビック・タイプRのクレートエンジンを2021年5月1日より発売スタート!限定93セットのみ、価格は約71万円から、購入条件は?

2022-07-20

今回で2回目となるシビック・タイプRのクレートエンジン販売

過去これまで、シボレーやフォード、ダッジといったアメリカの自動車メーカーがV型8気筒クレートエンジンを販売してきましたが、今回はホンダのシビック・タイプR(Honda Civic Type R)に搭載される直4ターボクレートエンジンが販売されることが明らかとなりました。

実は2017年にも同じシビック・タイプRのクレートエンジンを販売していたホンダですが、非常に反響が大きかったのかは不明ではあるものの、2021年5月1日より限定93セットのみ販売することが決定し、購入方法としてはホンダのアメリカ法人であるアメリカン・ホンダが設立したHPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)承認の「United Speed Racing」「Science of Speed」「Mountune USA」「4Piston Racing」の4ディーラーにて販売されるとのことです。


価格は約71万円から!エンジンチューニングも別途可能に

こちらが5月1日より発売スタートされるホンダ・シビック・タイプRのクレートエンジンで、仕様番号K20C1、エンジンロングブロックやオルタネーター、ターボチャージャー、スターターモーターが付属するとのことですが、ホンダ曰く「使いやすさを念頭において開発されていて、幅広い車両に搭載できる」と説明。

基本的なスペックについては、現行シビック・タイプRにて搭載される排気量2.0L 直列4気筒VTECターボエンジンで、最高出力320ps/最大トルク400Nmを発揮。

別途要望がある方のみ、ECUやエンジンスワップハーネス、アクセルペダルといったコントロールパッケージ(ControlsPackage)の追加設定が可能とのこと。

気になるクレートエンジンの価格帯ですが、そこまで高額ではない約71万円(6,790ドル)とのことで、コントロールパッケージ(約23万円)も追加するとなるとトータル約94万円(9,000ドル)になるそうです。

シビック・タイプRのクレートエンジンは誰でも購入できるわけではない

何とも魅力度の高いシビック・タイプRのクレートエンジンですが、これを購入するには「かなり厳しい条件」があるそうで、2017年の販売同様にHonda Racing Lineプログラムの正規会員に入っていることが前提条件となっており、更にはホンダのレーシングカーを所有していること、最低でも2度以上のレースに参加していて、何かしらの結果を持っていなければ購入することができないとのこと。

いわゆる投機目的やちょっとしたカスタム目的にて購入することは不可能で、「コアなモータースポーツカテゴリのホンダファン」のためだけに作られたユニットになるため、ホンダとしても闇雲に限定商法で台数を売るようなことだけは避けたいのかもしれませんね。

過去には、シビック・タイプRのクレートエンジンよりも更に凄いものが販売されていた

過去にホンダのエンジンでとんでもない代物が出品されたものといえば、1990年代に無限ホンダが世に生み出した究極のV型10気筒エンジンMF351Hが130万円にて販売されたことがありました。

このV10エンジンは、1992年~1993年のF1マシン、1994年のチームロータス専用マシンに搭載されるために製造されたエンジンで、実際に活用されたかは不明。

この時代はV10ではなくV12へと移行する年でもあり、高回転化による最高出力の向上を図るメーカーと、ルノーを代表する軽量且つコンパクトな中速度域の高トルク化を図るメーカーが激しく争った時代でもあったため、ある意味非常に希少性の高いエンジンになります。

エンジンスペックとしては、排気量3.5L V型10気筒自然吸気エンジンで、最高出力700psを発揮し、海外のオーナーにとっては喉から手が出る程のエンジンだとして非常に人気が高いとのこと(そういった意味では130万円という金額は非常に割安)。

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Reference:CarThrottle