世界初?スズキ・ジムニーにダッジ・チャレンジャーのV8エンジンをぶち込んだ魔改造モデルが販売中。後輪駆動(RWD)化でドラッグレースも可能
これまでの魔改造モデルには無かった”パワー重視”の過激ジムニーが登場
スズキのオフロードクロカンモデルで、小排気量エンジンを搭載するジムニー(Suzuki Jimny、海外名:サムライ)。
日本のみならず海外でも根強い人気を得ているモデルですが、何とこの個体に大排気量エンジンをスワップした魔改造モデルとしてCraigslist listingにて販売されています。
一体どのような魔改造モデルに仕上げられたのか、早速チェックしていきましょう。
何とダッジ・チャレンジャーのV8エンジンをぶち込んだハイパワーモデル
こちらが今回販売されている1986年式のスズキ・ジムニーで、一部オリジナルのボディキットを装着し、ボディカラーはレッドに全塗装されています。
見るからに何とも怪しそうなジムニーですが、足もとのタイヤも極太仕様で、とんでもないパワーを秘めているようにも…
ちなみにこのモデル、ホットロッドガレージと呼ばれるチューナーにて特別に改造されたものだそうで、フロントボンネット内には1965年~1978年に製造されたダッジ・チャレンジャー(Dodge Challenger)の排気量7.2L クライスラー製RB・V型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力300hp以上を発揮するとのこと。
ボンネット内には、汚れたバルブカバーやエーデルブロッククローム仕上げのエアクリーナーなども設けられ、エンジン回りは錆び錆びではあるものの、問題なく始動できるそうです(エンジンサウンドもおそらくドロドロ)。
なおトランスミッションは、クライスラー製A727オートマチックトランスミッションを搭載し、大排気量エンジンによるハイパワーな駆動力に耐えうるだけの極太タイヤを装着。
しかも駆動方式はパートタイム4WDではなく、ドラッグレースにていつでも参加可能な後輪駆動(FR)という過激仕様。
フロントウィンドウ以外は窓無し
そして最も驚きのポイントがこちら。
リアテールゲートは完全に排除され、フロント以外のサイドウィンドウなども排除されているとのことですが、その理由は「最大限の軽量化」のため。
とはいえ、大排気量エンジン+極太タイヤ+軽量化を施したからと言って、直線でのパフォーマンスやコーナリング性能が格段に向上したとも言い切れず、0-400mの加速時間が20秒という速さではあるものの、ちょっとしたイベントカーとして展示されるのは十分有りかも。
ちなみに先述にもある通り、これだけの魔改造を施しながらも走行距離は15万km以上走られていたことから、普段使いとしては全く問題なかったようで、しかも車内はそこまで極端に汚れているわけでもないのも不思議。
恐らく悪天候時は一切使用されなかったのだと予想されますが、それ以前にジムニーにアメ車の大排気量エンジンをスワップする魔改造モデル自体、見たことも聞いたことも無いため、恐らく世界初の個体だと思われます。