フルモデルチェンジ版・ホンダ新型フィット4はどうしてトヨタ新型ヤリスに負けたのか?→人間と同じで「第一印象で負けた」可能性が高い

新型ヤリスは「見た目で勝負」、新型フィット4は「中身で勝負」だったのかもしれない

さてさて、自動車ニュースサイトAutocarさんにて、「【どうしたフィット?】売れないワケ 好調ヤリスとの「差」どこに」という、何とも興味深い記事が公開されています。

これについては、その見出しにもある通りホンダのフルモデルチェンジ版・新型フィット4(Honda New Fit4)が、最大のライバルとなるトヨタ新型ヤリス(Toyota New Yaris)に対して、販売台数において大きな差がついてしまったということなんですね。

具体的な数値を上げると、2020年に2月~12月に販売された新型ヤリス(ヤリスクロスやGRヤリスは含まない)だと115,300台という数字に対し、一方の新型フィット4は98,210台と約2万台もの差がついてしまっています。

▽▼▽関連記事▽▼▽

何れもほぼ同じ時期に発売(ヤリスが2020年2月10日、フィット4が2020年2月14日)していて、同じ土俵にて接戦を繰り広げていたのかと思いきや、どうやらその差は日に日に開いていったようです。

一体なぜこのようなことになってしまったのか?早速チェックしていきましょう。


新型フィット4がここまで差を付けられた理由は”大きく2つ”あるようだ

ちなみにAutocarさんの分析によると、新型フィット4がここまで販売が落ち込んでしまった理由については、大きく2つが挙げられています。

①新型フィット4の長所が分かりにくい

②N-BOXが売れ過ぎて、新型フィット4の影が薄れている

これについては正直私も納得していて、新型フィット4は「乗れば確実にその良さがわかる」のですが、このモデルの最も売りにしているのは”心地よさ”という曖昧な表現になってしまい、「加速性能」「デザイン」「燃費」「価格」といった競合との差別化を図れるのような具体的な要素を表現していなかったんですね。

とはいえ、「心地良さって何だ?」と興味を示すコンセプトを持ってきたので、実際に試乗・購入してみると、新型ヤリスには無い圧倒的な「質感や安定性」といった実際に乗って見てわかるポイントが沢山隠されているため、そういった「深く接してみて分かる中身の魅力」が、新型フィット4にはあると思うんですね。

▽▼▽関連記事▽▼▽

あとは、新型ヤリスよりも最も強力な身内の存在として、「ホンダ=軽自動車」というイメージを付けてしまったN-BOX/N-BOX Customの存在もあり、これにより主力モデルのはずの新型フィット4の存在を消し去ってしまうほどのインパクトがN-BOXにあるのだと思うんです。

▽▼▽関連記事▽▼▽

トヨタの共喰いは許されても、他メーカーの共喰いが許されない理由とは?

これはトヨタでもよくある話ですが、いわゆるメーカー内での共喰いが起きていて、しかしトヨタの場合はラインナップが圧倒的に豊富(SUVだけで8車種も存在する)なため、仮に共喰いにあったとしても、その用途に合わせて購入できるグレード展開の多さが魅力の一つになっています。

しかしながらホンダの場合はそういう訳にもいかず、トヨタのように大量のラインナップを抱えているわけではないため(プラットフォームを他車種に上手く流用できていないのも大きな課題)、N-BOXの存在感だけが浮き彫りになっているのではないかと考えられます。

私自身が考える「新型フィット4と新型ヤリスに差が付いた」本当の理由とは?気になる続きは以下の次のページにてチェック!