日産・新型アリアのインテリアは「禅の精神」を取り入れたシンプルデザイン。レクサスに続き国産メーカーは「和」を意識したインテリアが主流になるかもしれない【動画有】

2021-05-21

オーナメントパネル一つにしても、日産の一切妥協しない強いこだわりが見られる

引続き日産の新型アリアのインテリアを見ていきましょう。

この他にも、新型アリアには日本の「禅の精神」を取り入れるために複雑な組子模様が盛り込まれていて、内ドアのオーナメントパネルにはブラックのアクセントを追加することで全体的に落ち着いた印象に仕上がっています。

おそらくここまで洗練されたインテリアは、日産のラインナップモデルには存在しておらず、更に日本の伝統技術を盛り込むインテリアを採用しているメーカーと云えばレクサスぐらいでしょうか。


レクサス新型LSでも日本伝統を取り入れているのは最上位グレードEXECUTIVEのみ

余談ではありますが、レクサスのフラッグシップセダンタイプとなる新型LSでは、最上位グレードEXECUTIVEのみ「プラチナ箔&西陣」のオーナメントパネルが準備されていて、金沢の伝統工芸品である箔を取り込み、更に銀箔糸を緻密に織り上げてアートへと昇華した内装表皮に仕上げられています。

こういった「日本伝統」や「和」の技術を車に盛り込むことで、欧州や中国、アメリカの自動車メーカーと大きく差別化を図る要素にもなっているため(日本にしかない強みの一つ)、新型アリアもその目的があって日本の特殊な技術を採用してきたのではないかと予想されます。

電気自動車特有の強みも?

こちらはダッシュボード周りですが、よ~く見てみるとダッシュボードの素材はハードプラスチックではなく、アルカンターラもしくなツイード調織物にも見え、パーツの細部一つにしてもチープに見せない技術力の高さはさすが日産。

心身の快適さを追求したデザインに留まらず、顧客の満足度を徹底的に高めていくため、電気自動車本来の強みでもある国からの補助金制度を上手く活用し、コストバランスも上手く計算されたデザインなのではないかと考えられます。

運転席と助手席の間にも、内ドアの特殊なオーナメントパネルが設けられているんですね。

この素材だけでどれだけのコストが掛かっているのか非常に気になるところです。

シートは本革タイプでパンチングスポットが加味されていますが、もしかするとシートヒーター&シートベンチレーションが採用されている可能性が高そう(メモリー付き電動パワーシートは搭載されている)。

日本人デザイナーではなく、海外デザイナーに日本の伝統とデザインを任せる

ちなみに、今回新型アリアのカラーデザインを担当したのは、韓国女性のアン・ケヒョンさん。

日産グローバル曰く、ゼログラビティシートや水平なデュアルディスプレイなど、あらゆる面で快適性と人間工学に配慮し、加えて心が落ち着く空間を創り出すために、色と素材の最適な組み合わせを見つけ出す役目を担っているのが彼女のミッションでした。

日本人デザイナーではなく、敢えて海外デザイナーに「日本伝統」と「和」のデザインを担当する辺り、日産の常識にとらわれない考え方が活かされているのだと思われ、益々新型アリアの魅力が高まってきたのではないかと思います。

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Reference:Nissan