フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ヴェゼルが納車されて1か月半が経過。改めてエクステリアをインプレッション…世間が面白おかしく騒ぐほど「CX-ハリアー」感は無し

新型ヴェゼルが注目度の高いモデルであることは間違いなさそうだ

さてさて、2021年4月末に私に納車されたホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼル(Honda New Vezel)e:HEV Z×四輪駆動(4WD)ですが、納車後1か月半が経過したため、この辺りで改めてエクステリアデザインを再度インプレッションしていきたいと思います。

新型ヴェゼルが発表された当初、フロントがマツダCXシリーズ/リヤがトヨタ60系ハリアー(Toyota Harrier)に酷似していることから、SNSでは「CX-ハリアー」と揶揄され、更にこれを国内カーメディアが助長して大々的に取り上げてしまい、世間は「新型ヴェゼル=CX-ハリアー」というネガティブイメージが付いてしまいました。

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しかしながら、いざ目の前で実車を拝見してみると、とても「CX-ハリアー」と表現するには無理があると考えていて(感性は人それぞれなので)、国内カーメディアも頻繁的に実車を拝見する頻度が増えてきたからなのか、一切「CX-ハリアー」と報道することはありませんでした(完全にSNSのトレンドを利用した捨て記事)。

今回は改めて新型ヴェゼルのエクステリアをメインにデザインチェックしていき、私自身が感じる正直レビューを行っていきたいと思います。


新型ヴェゼルのフロントマスクをチェックしていこう

まずは新型ヴェゼルのフロントマスクを見ていきましょう。

ホンダのトレンドにもなりつつあるハニカム形状のフロントグリルに加え、将来的にはピュアEVモデルとして導入することを見越してのボディ同色(インテグレーテッド)グリルを採用していますが、ボディカラーがクリスタルブラック・パールということもあり、同色グリルっぽさは無くなったように感じられます。

なお私がクリスタルブラック・パールを選択した理由としては、「ホンダのブラックは今まで選んだことが無かったから」ということと「ボディ同色グリルのインパクトを敢えてブラックで抑えたかったから」ということが挙げられますが、ナチュラルな見た目に加えて、ホワイト系やレッド系などに比べると厳つさは確実にアップしたように感じられます。

ファストバックSUVならではの押し出しの強さも新型ヴェゼルの特徴

またその一方で、SNSやカーメディアが面白おかしく取り上げていた「CX-ハリアー」の面影は全くなく、プレーン且つクリーンな印象を与えるホンダらしいデザイン言語にまとめられたのではないかと思います(実車で見るとマツダ感は全くなく、私の会社のスタッフや友人、知人もそういった感覚は無いようです)。

その一方で、フロントノーズを長くしてボンネットを少し短くすることで、コンパクトSUVではなくファストバックタイプのクロスオーバーに変化し、よりスポーティで押し出しの強いスタイリングに。

サイドビューで見るとイメージは湧きやすいですが、伸びやかなフロントフードから”スパッ”と切ったようなフロントエンドにすることで、ファストバックとクロスオーバーを上手く両立するようなスタイリングにまとめられていますし、個人的にはこのデザインは非常に好み。

乗り降りのし易い/し辛いという実用性を考慮すると、デザインを優先してしまったがために犠牲にしている部分はありますが、それを上手くカバーするだけのカッコ良さとシームレスさ、優雅さはあると思います。

あとは、e:HEV Zならではとなるサイドドアアンダーに設けられたシルバー加飾のガーニッシュパーツが、適度なアクセントとメリハリを付け、水平基調を生み出すような美しいラインにまとめられていると思います。

新型ヴェゼルのエクステリアでちょっと気になるポイントは?リヤビューは”アレ”に似ている?気になる続きは以下の次のページにてチェック!