クルマの盗難被害はトヨタ・ランドクルーザー200/レクサスLXだけじゃない!なぜプリウスも盗まれやすいのか?そこにはプリウスならではの理由があった【動画有】
プリウスは色んな意味で損している気がする
昨今の社会問題にもなっている車の盗難被害。
最近ではトヨタ・ランドクルーザー200(Toyota Land Cruiser 200)やレクサスLX570の盗難件数も非常に多く、そのほとんどが解体され、中東などを中心に海外へと輸出→高額転売されるケースが増えています(完成車だとナンバープレートの返却や輸出抹消登録など「輸出の届出」が必要になるが、バラしたパーツだとそれらが不要)。
今後こうした盗難被害を無くしていくためにも、フルモデルチェンジ版・新型ランドクルーザー300(New Land Cruiser 300)では、事前登録済みのオーナーしかエンジンスタートできないように指紋認証エンジンスタータースイッチが採用され、同じくレクサス次期LXにも採用予定となっています。
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こうした盗難被害が相次ぐ中、実はランクル/LX以外にも、トヨタ・プリウスの盗難被害も非常に多く、日本や海外でも多数発生していることをご存じでしょうか。
プリウスはランクル/LXに次いで3番目に盗まれている
一般社団法人日本損保保険協会のプレスリリースより、「第22回自動車盗難事故実態調査」結果にて、2020年11月に最も盗難被害の多かった車両がランクル200で、それに次いでのワースト2位がLX/プリウスなんですね。
具体的なランキングは以下の通り。
【車名別盗難状況(2020年11月調査、日本損保保険協会調べ)】
1位:トヨタ・ランドクルーザー・・・25件
2位:トヨタ・プリウス/レクサスLX・・・22件
4位:レクサスLS・・・12件
5位:トヨタ・クラウン・・・9件
6位:トヨタ・アルファード/レクサスIS/レクサスRX・・・5件
9位:トヨタ・ハリアー/日産スカイラインGT-R・・・4件
11位:トヨタ・ヴェルファイア/ハイエース/マークX・・・3件
この他、プリウスの2020年度の盗難被害は517台/2019年度は793台となっています。
ワースト上位のほとんどがトヨタかレクサスという、何とも嬉しくないランキングではありますが、プリウスが上位ランクインしているのはちょっと疑問だと思います。
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この理由については、国内カーメディア・くるまのニュースでも取り上げているのですが、このプリウスが国内外で盗難被害に遭いやすい理由は以下の通り。
◇窃盗団の足として使われるため
◇ハイブリッドなので、エンジンスタートしても無音レベル
◇触媒コンバーターに使用される「白金」「パラジウム」「ロジウム」が高価
プリウスは「静かな車」だからこそ狙われやすく、周りにバレにくい
こうして見ると、ランクル200/LXのように大排気量V8ノンハイブリッドエンジンではなく、非常に静かなハイブリッドモデルで全く性格は異なるものの、その静かなハイブリッドシステムを採用しているが故に、盗まれても全く気付かないというデメリットも大きいのですね(ランクルなどであればエンジンスタートでバレる可能性も高い)。
先述にもある通り、触媒コンバーターに使用される「白金」「パラジウム」「ロジウム」なども世界的に価格が高騰していて、30万円以上と非常に高価である一方、こうした高価なパーツを転売するまでは、様々な車両の盗難目的のために足車として活用されることに。
問題なのは窃盗団含むドライバーであり、プリウスは濡れ衣を着せられているようなもの
最近は事故関連で、プリウスのイメージがマイナスになっていますが、窃盗団が足車としてプリウスを悪用し、監視カメラに映された足車=プリウスが取上げられると、「またプリウスか…」と更にマイナスイメージが付いてしまうのも非常に残念。
まさか足車で使われているプリウスも盗難車両とは思いづらいので(最近は同行車両も盗難車?という疑いが持たれるようになってきた)そういった意味では、「プリウスは色々と損していて」「濡れ衣を着せられている」というのが正直なところ。
そもそもどのようにして車両は盗まれているのか?どのような対策をとれば良いのか?気になる続きは以下の次のページにてチェック!