日産の新型フェアレディZについてディーラーで聞いてきた!先行予約は2021年11月頃予定、やはりZ35ではなく「Z34」でビッグマイナーチェンジ扱い…これが最後のZになる?

なおZ35ではなくZ34のままにした理由は安全装備関連の義務化を避けるため

さてさて、2021年8月18日の午前9時に世界初公開された日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z)ですが、実はこの個体がフルモデルチェンジ(Z35/400Z)ではなく、実質的に型式を変更しないビッグマイナーチェンジ(Z34/370Z)であることが明らかになり大きな話題となりました。

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レクサスのビッグマイナーチェンジ版・新型ISに近い(エンジンやトランスミッションも大胆に変更しているので、変更レベルとしては新型Zの方が上)変化を遂げたわけですが、実はこのモデルがフルモデルチェンジできなかったのには理由があったんですね。

この件も含め、新型フェアレディZの日本発売は2021年冬頃を予定しているため、早速いつもお世話になっている日産ディーラーにて取材させていただきました。


国産新型車(フルモデルチェンジもしくは、トヨタ・カローラクロス等の全く新しい新型車)は2021年11月に衝突被害軽減ブレーキ装着が義務化される

私も購入を検討している新型フェアレディZですが、まずこのモデルがフルモデルチェンジしたくても出来なかった理由というのが、2021年11月以降より、国産の新型車(乗用車新車)を対象とした衝突被害軽減ブレーキ装着の義務化を避けるため(つまりビッグマイナーチェンジ前のZ34は自動緊急ブレーキが搭載されていない)。

一方で、フルモデルチェンジする輸入車新型車は2024年6月以降、継続生産モデルとなる国産車が2025年12月/輸入車が2026年6月に義務付けることになるわけですが、おそくらZ34の年次改良やビッグマイナーチェンジ相当のモデルが2025年12月を目途に義務付けられるのだと思いますが、そういったレギュレーション(規則)を上手くかいくぐるための対策だったということに。

日産は先進性をとるか、走りの楽しさをとるかで相当悩んだと考えられる

これは意外だったと言いますか…確かに今回の新型フェアレディZは、プラットフォームがZ34と全く同じFR-Lを継続採用していますし、しかしその一方で全体の80%を新設計→エンジンはV37スカイライン400Rと同じ排気量3.0L VR30VETT型V型6気筒ツインターボエンジンへとガッツリ変更され、トランスミッション(パドルシフト付9速AT)もGT-R R35から供給されるパーツへと大胆に変更されるため、もはや別物レベルの2ドアスポーツクーペになると思うのですが、それでもビッグマイナーチェンジに留めてきたのは、先述の理由が影響しているからなんですね。

ただこうやって初代のデザイン言語や、日産がフルモデルチェンジ版で採用してきた12.3インチのフルデジタル液晶メーターを採用してくるところには、日産ならでは新型Zにかける並々ならぬ想いがあるのだと考えられ、しかしプラットフォームは一新して販売するとなると、規則に準じたモノづくりや走りの楽しさを提供することができないと考え、Z35と言われなくとも「走りの楽しさを独自技術で培った新製品で顧客に提供」する辺り、日産の昔ながらの走りに対する拘り、技術志向、そして新生日産を築き上げ、Z好きで知られる内田誠 CEOの方針があったからこそだと考えられます。

もしかすると今回の新型フェアレディZが「最後のZ」になることを示唆している?気になる続きは以下の次のページにてチェック!