トヨタ新型カローラクロスや日産の新型ノートオーテック・クロスの登場で、既に存在感が無くなりつつあるキックスe-POWER…ガソリンや4WDモデルの噂は?

2020年6月にデビューを果たしたキックスe-POWERは、このまま国内市場で生き残ることはできるか?

さてさて、2020年6月に発表・発売された日産のコンパクトSUVとなるキックスe-POWER(Nissan New Kicks)ですが、このモデルの最大のライバルになろうとしているのが、2021年9月14日に発表・発売予定となってるトヨタ新型カローラクロス(Toyota New Corolla Cross)。

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トヨタの容赦ないSUV攻勢により、各自動車メーカーがしのぎを削る状態となっていますが、更にキックスに追い打ちをかけようとしているのが、2021年10月7日に発表・発売となっている日産の新型ノートオーテック・クロス(New Note AUTECH Cross)。

ノートオーテックをベースにした派生車種になるものの、トヨタ新型ヤリスクロス(New Yaris Cross)との競合にはならないとのことですが、そうなると最も気になるのがキックスとの共喰いにならないかどうか?ということ。

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キックスe-POWERの立ち位置はかなり危ない所に来ている

そんなSUV攻勢の中でかなり際どい立ち位置にいるキックスe-POWERですが、このモデルが新型カローラクロスに圧倒され、ノートオーテック・クロスと共喰いにならないか?という懸念もある一方、現在e-POWERグレード&2WDしかラインナップされていないということもあり、グレードの拡大や四輪駆動(4WD)の追加を希望する声もあるそうです。

グレードは実質1グレード、メーカーオプション扱いだったものが標準化され、車両本体価格も高め

まずグレード追加については、現在日本市場やタイ市場では、排気量1.2L 直列3気筒エンジン+e-POWERを組み合わせたハイブリッドモデルのみしかラインナップされておらず、おまけに駆動方式も2WDのみ。

価格帯としても2,759,900円~3,114,100円と結構高額で、その理由にはドライビングアシスト機能のプロパイロット(ProPilot)1.0が全グレード標準装備となり、フロントヘッドライトなども全LED化となっているため、どうしても車両本体価格が底上げに。

これはタイ工場にて生産している関係で、メーカーオプション並びに製造ラインの簡略化が目的とされていますが、なかにはプロパイロットを不要とする方も多く、「とても高くて購入できない…」といった声もあるそうです。

キックスのガソリングレードや四輪駆動(4WD)の追加設定は”今のところ”無し

こうした声があるなかで、以前より度々噂されていたガソリンモデルの追加や、四輪駆動(4WD)の追加はどうなった?という意見も多いのですが、残念ながら日産ディーラーの情報によれば、今のところガソリンモデルの追加と、四輪駆動の設定予定は無いとのこと(2021年8月中旬時点)。

北米市場向けのように、排気量1.6L 直列4気筒エンジンのみを搭載するガソリンモデルの追加も期待していましたし、よりユーザー側を意識したプロパイロットレス(プロパイロットはメーカーオプション扱い)での販売も期待しているところですが、こうしたより細かなグレード展開が無い限りは、日本市場においてキックスはSUV市場に圧倒されてしまう可能性が非常に高いと予想されます。

最近では、女優・タレントでお馴染み伊藤かずえさんの初代y31シーマ・フルレストア計画により、代車提供されているキックスe-POWERが注目されているため、これによって一種の宣伝にもなっていますが、こうした地道な働きかけでも中々厳しいのが現状です。

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