【公道試乗篇】トヨタ新型カローラクロスに乗ってきた!乗り心地はホンダ新型ヴェゼルよりも上質でマイルド、一方でちょっと気になるポイントも?
トヨタ新型カローラクロスで公道試乗へ!
それではここから、トヨタ新型カローラクロスにて公道試乗。
センターシフトを”D”レンジに切り替えてアクセルを少し踏み込んでいきます。
まず驚いたポイントとしては、最初のクリープ走行時のナチュラルさ。
アクセルを少し踏み、電動パーキングが解除されたときだと、”ガコ”っという音と共に少し強めの走り出しだったりするのですが、カローラクロスではそういった不安定さや異音?のようなものはなく、”スー”っと走り出していきます。
そのまま歩道の段差から公道へと通過していきますが、この段差でのサスペンションのリニアな動きにより、車内での縦揺れや横揺れは殆ど無く「今、段差乗り越えたの?」と思うほどのシームレス。
新型カローラクロスの加速やロードノイズは?
公道に入り少し加速していきますが、この日は外気温も高くエアコンもガンガンに効かせていたからなのか、すぐにエンジンが始動してほとんどハイブリッド走行は出来ない状態。
終始1.8リッターエンジンの唸りを感じながら加速していくものの、やはり新型ヴェゼルの1.5リッターハイブリッドよりも少し排気量大きめのエンジンということもあり、走り出しはスムーズ。
加えてロードノイズについてですが、これは新型ヴェゼルと同じ18インチタイヤアルミホイールで、タイヤ銘柄も全く同じミシュラン製プライマシー4(MICHELIN PRIMACY4)を装着しているからなのか、ほんの少しロードノイズが気になる程度(決して不快なものではないし、正直気にならないレベル)。
足回りや乗り心地はどうだ?
全体的に走りの質感としては非常に高く、個人的に注目していた新開発トーションビーム式のリヤサスペンションにおいて、轍のある路面や、少し段差のあるマンホール、そして荒れた路面においてもリニアに反応している印象で、乗り心地と車内揺れの小ささは特筆すべきところ。
新型ヴェゼルに比べると揺れは小さいように感じましたし、何よりもマンホールなどの凹凸を通過したときの”物理的な衝撃と音の小ささ”は高評価で安心度も高く(低扁平だったり車高調を入れてたりすると、”ガタン”と衝撃が大きく心臓にも悪い)、こういったところはグッドポイント。
あと乗り心地としては、どちらかというと”マイルド”で、新型ヴェゼルに比べる柔らかめな印象です。
新型カローラクロスのちょっと気になるポイントも
ただその一方で、新型カローラクロスのちょっと気になったポイントをいくつか挙げるとするなれば、車速連動オートドアロックやヘッドアップディスプレイが採用されておらず、且つルームミラーから見る後方視界が想像以上に狭いこと。
車速連動オートドアロックとヘッドアップディスプレイについては、[内装/インテリア篇]でもご紹介済みなので省略しますが、上の画像でもお分かりの通り、リヤハッチガラスの面積が想像以上に小さく、ルームミラーからの視界は新型ヴェゼルよりも厳しめ(後続の車間距離が近くなくても、フロントウィンカーが見えないことも何度か…)。
そして最後はブレーキング。
新型カローラクロスは、CセグメントSUVということもあって車体は大きめなので、ブレーキの踏み出しによる減速は結構重要になってくると思うのですが、最初の踏み代が大きめなのか、気持ち2割増しぐらい踏み込んでいかないとブレーキしなかったのは残念。
これはあくまでも感覚的な問題なので、その人によって捉え方は異なるかもしれませんが、少なからず新型ヴェゼルよりももう少し踏み込まないとブレーキが効きにくい?という印象でした。
とはいえ、新型カローラクロスの完成度は非常に高い
今回はあくまでも街中メインでの試乗インプレッションになるため、コーナリング性能や旋回性、アクセルを踏み込んでの強い加速感などを体感することはできなかったものの、この点は近日中に峠や高速道路でも試乗予定です。
総じて新型カローラクロスの街中試乗インプレッションとしては、非常に完成度は高く、乗り心地も安定していてマイルドな印象を受けますが、そのマイルドな乗り心地が「少し違和感を感じる?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、全体的な評価としては非常に高く、「多分カローラクロスも爆売れするんだろうなぁ」と直感的に思わせるほどの商品力の高さだと考えています。
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